自意識過剰な生活

「私が楽しくて充実した人生」を送るための毎日

「キャロリング」やわらかなハッピーエンドを迎えるクリスマスストーリー

有川浩さんの「キャロリング」。

クリスマスのお話だけど、お正月に。 

 

キャロリング (幻冬舎文庫) 

キャリロリング 有川浩


有川さんの作品は、映像化されたもので「図書館戦争」「植物図鑑」「阪急電車」あたりは観たことあり。

「フリーター、家を買う」「旅猫リポート」「空飛ぶ広報室」もこの人だったんだ。

すごいなーほとんど映像化されてるよ。

あと最初、名前で男性だと勘違いしちゃうけど、女性なのよね。

 

この作家さんの特徴なんだと思うけど、この作品にも根っからの悪人がいないことと、最後は全員が救われるやわらかなハッピーエンドを迎えるので、読んだ後は心があったかかくなる感じ。

いいよね。

悪人がいると心がざわざわするタイプにとっては、安心して読み進められる。

しかし主人公にはけっこうハードなピンチが訪れるのだが。。

 

この作品で一番印象に残ったのはこのセリフ

 「不幸の比べっこしても仕方ないでしょ」

 

これだな、これを言いたかったんだろうなと思う。

キーパーソンたちは辛い過去を抱えてはいるものの、今は助けてくれる人や一緒に生きていってくれる人を見つけてハッピーエンドなクリスマスを送ることができる、ってお話。 

 

 

生まれて初めてのお正月

はてなからご丁寧に”1年前のブログを振り返りませんか?”というメールがきたので、思い出してしまった。

あとで配信停止にしておこう。

 

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1年前のブログはこちら。

sallychan00.hatenablog.com

 

タイトルの通り、去年のお正月に帰省して、あまりにもつまらなかったので、あまりにも不愉快だったので、もうこのタイミングで帰省するのはやめようと誓った。

 

こんなブログを書いたことすら忘れていたのだが、冬になり両親に年末の予定を聞かれる前から、今年は帰れないという理由を作って待ち受けていた。

予定通り、今年の年末年始は東京で過ごした。

上京して10年以上経つが、帰省しなかったのは初めてだった。

 

帰省しないのは簡単だった。

何事もなく、いつもの休日のように過ごす1週間は快適だった。

街を歩いている人は少ないけれど、カフェはいつもの休日くらい混んでいて、満席のカフェをはしごしたこともあり、意外な発見だった。

一度帰省しなくなったならば、次からはかなり楽になる。

今回ほど罪悪感も感じずに断ることができるだろうな。

 

元々、実家が苦手なことに気づいた。

昔ながらの家で古くて広いため、冬は使っていない部屋や廊下が外並みに寒い。

どこにいくにも車が必要。

車の種類だけでどこのだれか気づく狭い世界。

他人より無礼な親戚連中。

 

お正月は親戚が家に集まってくる。

そんな環境だから学生の頃は逃げられなくて、手伝いをせざるを得なかった。

大人になってからも義務だと感じて帰省して手伝いをした。

あんな親戚、もう何の役にも立たないのに。

私はもう実家に帰るつもりもないし、親戚の世話になることもない。

むしろ年老いた親戚に迷惑をかけられるばかりだ。

渡鬼並みにいろんな事件が起こるもんだよ、現実は。

そういうの聞きたくないから、もういらないんだ。

 

両親さえ元気であれば他はいらない。

その両親ですら、たまに鬱陶しく感じる時がある。

その都度罪悪感を感じるから、最近はあまり考えたくない。

 

こういうことはあまり大きい声では言いにくいことだけど、正直な気持ちだから仕方ない。

うまくやっていく程度にはできるだけの距離がある。

もし両親と同い年だったら、きっと仲良くなっていないだろうな。

もう年に1回帰るかどうかくらいで十分な気がしている。

親戚が集まらない、いつもの週末に帰ることにする。

 

30も過ぎて両親とベタベタしているのもいがみ合っているのも嫌だから、ちょうど真ん中くらいの今の関係でいいんだろう。

みんな、どう折り合いをつけているんだろう。

 

「自分を好きになる方法」本谷有希子 自分のことを書かれているようでムズムズした

好きな番組のひとつに「セブンルール」がある。

毎回女性に密着して、仕事や生活に関する7つのルールを紹介していく番組で、”柔らかめな情熱大陸”といったイメージ。

スタジオには4人のタレントがいるのだが、このうちの一人が本谷有希子さん。

芥川賞をとった「異類婚姻譚」以来、読むのは2作目。

 

自分を好きになる方法 (講談社文庫) 

自分を好きになる方法 本谷有希子


タイトルから一瞬自己啓発本のようにも思えるが、純然たる小説。

主人公がリンデという名前だったので、外国の話かと思ったら、ただ珍しい名前という設定だった。

後半に、シューベルトのリンデンバウム(ぼだいじゅ)から命名されたことが分かるが、名前だけで最初はかなり読みにくかったように思う。

すごい影響力。

 

リンデが16歳、28歳、34歳、47歳、3歳、63歳とそれぞれの年代の時の物語が書かれている。

生きるのが辛そうな人だなあという印象を受けた。

 

しかし、友人に関しては、どうも激しく同感する部分があったのでコピってみる。

 

16歳、リンデがそれまで一緒にいた友達にあてた手紙

"まだ出会っていないだけで、もっといい誰かがいるはず。ほんとうに、お互い心から一緒にいたいと思える相手が、必ずいるはず。私たちは、その相手をあきらめずに探すべきだと思う"

こういう気持ちは私も学生の頃、抱えていた。

学生の頃は世界が狭いから、違和感を感じても物理的に離れることができなかったのを覚えている。

大人になってからも狭いコミュニティでは感じること多し。

 

47歳、クリスマスパーティーの片付けで友達と少し揉めたとき

この歳になれば、好きも嫌いもない。いつか必ず、本物の親友があらわれると信じていたこともあるけれど、そんなのは、とうに諦めていた。魅力的な友達なんてあらわれない。今、目の前にいるこのしょぼくれた人たちがリンデの、まぎれもない友達たった。そして、彼らもきっと同じことを思っているに違いなかった。

 16歳の頃にあると信じていた本物の親友という存在が、どこにもないことを知った47歳。

 

クリスマスパーティーはもしかすると、今年でもう終わりかもしれない。毎年必ず、そう思うのだ。だから来年も再来年もきっと開かれるだろう。仲間たちと過ごす時間。他人との大切な時間。

 そう、イベントの度にちょっとずつ嫌なことが重なって、次はもう参加しないと思う。

思うのだけれども、翌年になるとまた企画したり参加したりして、つながり続ける。

 

 

こう思う人は少ないのかな。

私も同じようにめんどくさいことをネチネチ考えてしまうのだが、根っから楽しんでいるように見える子もいて、うらやましいと思っている。

そういう影のない人と付き合うのは楽しいし、人が集まってくるのでみんな好きなんだろうな。

 

 

しかしリンデはなぜ全然合わないあの男と結婚したのだろうか。

結局離婚したようだが、結婚するという判断をしたことが不思議なくらい合わなそうだったのに。

 

 

本谷有希子さんの「異類婚姻譚」を読んだのは数年前だったけれど、正直最後はよく分からなかった。

でも最近、”異類婚姻譚”という言葉が元々あってその意味を知り、ラストの出来事がなるほど、と思った。

本谷さんが作った言葉だと思っていたくらい、よく分からず読んでいたので。。

 

以前は読んで怖いと感じたのだが、今読んだら少し違った見方ができるかもしれないな。

でも「自分を好きになる方法」を読んで思ったけど、怖いと思ったのは間違いないと思う。

本谷さん独特の感性の部分な気がした。

 

sallychan00.hatenablog.com

 

 

 

 

 

「思い出トランプ」向田邦子 全編ともに日常の中の底冷えのする怖さを感じる

とある雑誌で、向田邦子さんの「思い出トランプ」は短編の教材になる名作と書いてあったのを見て、素直に従って読んでみた。

向田邦子さんの作品は初かな。小説家の前に脚本家としても有名な方だったようで、もしかしたらドラマは観たことがあるのかもしれない。

 

思い出トランプ (新潮文庫) 

思い出トランプ 向田邦子

 

トランプと題するだけあって、13の短編集からなる本。

どれも見開き8ページくらい、1万字以下の短めの作品で、こいうのは読みやすくていい。

しかしどれも短いのにエピソードがたっぷり入っていて、しかもすべてが伏線になっているというか匂わせるような内容でギュギュっとしている感じがする。

 

さらにどれも、普通の家庭の普通の人の隠したい部分や気づきたくない部分を切り取っていて、ズシンと心に乗っかってくる気がして重い。。

 

ためしに、直木賞を受賞した作品のひとつ「かわうそ」を写してみた。

さらにエピソードもひとつずつ書き出してみたら、ものすごいぎっしり詰まっていた。

他の作品を同じように調べたことがないから比較できないけど、短編でもこんなに複雑に組み合わさっているんだということが分かった。

のんきに読むだけとは大違いで、作るのは大変だ。

 

短編集だから読み返すにはちょうどよいサイズ。

これはまた読んでみて、他の作品も写してみたい。

 

今年もたくさんの作品を読もう。

 

 

「ラプラスの魔女」東野圭吾ほんとすごい。でも一番好きなのはやっぱり…

「マスカレード・ホテル」に続き、東野圭吾の「ラプラスの魔女」を読んでみた。

これ、映画化していたのか、、全然気づかなかった。

でも主演が櫻井翔で、たしかにコンビニとかでポスター見た記憶が…。

他にも広瀬すずとか福士蒼汰が出ていたなら大々的にPRしていたと思うけど、なぜ目に留まらなかったのか。

 

映画はどうか分からないけど、小説はめちゃくちゃおもしろかった。

これ実写化するの大変だっただろうなと思った。

 

ラプラスの魔女 

ラプラスの魔女 東野圭吾

 

分厚く感じたけど、一般的な単行本と同じくらいなのかな。450Pくらいある。

でもカバーがハードカバーじゃなかったから読みやすかった。

こっちの方が好き。

 

内容に関してはかなり専門的なことも多くて、正直すべてを理解できたわけではないけれど、なんかおもしろく感じるんだよね。不思議だほんとに。

物理的な話とか脳科学的な話とか、分からないからこそ興味を持つのかな。

 

だいぶ前だけど東野圭吾の「変身」って作品を読んで、すごくおもしろかったのを覚えている。

たしか脳の一部を移植したら、移植した元の人間の人格に少しずつ乗っ取られていくって話だったような。

この時も脳の仕組みについてすごく詳しいんだなと思った。

 

そして今検索して気づいたけど、この「変身」って作品、神木隆之介で映像化されている…!

うわ、見たい。

すごいなーほぼすべて映像化されているんじゃないか、東野圭吾。

  

最近 「ラプラスの魔女」とか「マスカレード・ホテル」とか比較的新しい作品を読んで思うのは、終始変わらず”東野圭吾、おもしろい”ということ。

けっこうボリュームあるから、毎回いつから読み進めようかとちょっと躊躇するのだが、読み始めると結局他の予定を変更して一気に読み切りたくなる。

今回も2,3日に分けて読もうと思っていたのに、つい一気読みしてしまった。

 

そう、おもしろい。

おもしろいんだけど、あえて言うと私はけっこう前の作品の方が好きかもしれない。

いや、どっちも好きなんだけど、好きなタイプのものが多いというか。

 

やっぱりその代表格が「白夜行」。

これは一番好きな小説というにはしっくりこなくて、どちらかというと「忘れられない作品」といった方がしっくりくる。

何度も読み返したわけではないけれど、すごく記憶に残っている。

その続きのような「幻夜」も好きだ。

雪穂の数年後が美冬?と思うだけで、楽しかった。

とびきり魅力的に描かれている悪女が登場する作品が好き。

 

sallychan00.hatenablog.com

 

 

全部読んでないのに前の方が好きというのも憚れるけど、、最近は主役が男性ばかりなので、女性も書いてほしいなと思っている。

毎回キーになるような魅力的な女性は登場するけれど、あくまで脇役だもんね。

雪穂が衝撃的だったからかもしれないけれど、女性が主役の作品が見てみたいなーという願望。

 
そういえば「ナミヤ雑貨店の奇蹟」も読んだけど、これ他の作品に比べるとすごくハートフルで平和なお話だった気がする。
 
全然本筋から大幅に外れるけど、ナミヤ雑貨店の中で、帰宅した女性が玄関を入ったらいつもと違う匂い(男性っぽい?埃っぽい?)を感じて、その後隠れていた強盗に拉致される、というシーンがある。
これを読んで納得した私は、それ以降、自宅時に家の匂いを嗅ぐようになった。
東野圭吾にもたらされた、ささやかな防犯意識の高まり。笑
 
 

 

「往復書簡 初恋と不倫」こんな形の物語があるんだと初めて知った

有名だったら恥ずかしいけれど、往復書簡って形式を初めて読んだかも。

二人が相手に向けた手紙やメールのみでストーリーが進んでいって、これだけで成立するんだ……!ってすごく衝撃的だった。

これ、実際に素人がやるとカオスになるんだろうな。

 

往復書簡 初恋と不倫 

往復書簡 初恋と不倫 坂本裕二

 

坂本裕二さんは有名な脚本家よね。

東京ラブストーリーから始まって、最近では「MOTHER」シリーズや「最高の離婚」、「カルテット」とかが有名。

「カルテット」はパラビで観られるっぽいので、年末年始に観ようと思う。

 

あとはちょっと前に「プロフェッショナル」って番組で密着していて、ちょこっと生活をのぞき見した感じになってて、気になってしまった。

脚本家の友だちはいないし、生活がイメージできなかったから、密着番組はけっこうおっもしろかった。

 

脚本家とか作家とかクリエイター全般の人に対する勝手なイメージがあるんだけど、イメージ通り坂本裕二さんも社交的でフレンドリーなタイプじゃなくて良かった。

まあそういう部分もあるのかもしれないけれど、勝手なイメージなんでね。笑

 

 

「往復書簡 初恋と不倫」はなかなかに非現実的なことが起こっているけれど、よくあるようにも思えて不思議な物語だったなあと。

内容も良かったけれど、二人が相手に向けた手紙やメッセージだけで、ドラマが起こっていくのがすごくてそっちの印象の方が大きいな。

でも何がすごいのかが分からないくらい、至ってスムーズというか。

 

最近の坂本さんの脚本に似て、どちらも単純なハッピーエンドではないけれど、こっちの方が現実味を帯びている気もする。

 

ダッシュで膝を痛めたのでヨガマットを買った

キックボクシングをやめて運動不足になったせいか、走りたくなるという異様な衝動が湧き上がってきた。

のでさっそく家の近所を走り始めました。

 

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ランニングが苦手だから、ダッシュすることにした

しかし、私、本当にランニングが苦手でして。

やっていれば段々と走れるようになるんだけど、どうしても飽きてしまうの、走ることに。

そこで私が考えた対策法は、「全力ダッシュ」

うん、これがまた楽しいんだ。

 

家の近くがけっこう坂道が多いので、上り坂は必ずダッシュするっていうマイルールを設けてみた。

50Mくらいの短い距離だけど、本気のダッシュを2,3本くらいするともう汗が湧き出てくる。

肺がパンパンでキャパを広げていく感じが楽しい!

ダッシュして歩いてダッシュして歩いて、、みたいに繰り返してみたけど、30分くらいで体力の限界が。。

久しぶりだし最初はこんなもんだろうと思ってたけど、次の日がっつり筋肉痛がきたよ。

 

ダッシュの筋トレ効果は高い故に要注意! 

足はすぐに張ってたけど、翌日にきたのはお尻から太ももにかけてお腹二の腕

意外な部分もきたな。

必死に腕振らないと早く走れないから、腕もすごく力入ってたみたい。

 

てな感じで週に2回、2週間やったんだけど、次の週に走り出したらなんだか膝が痛い。

歩いていても気づかなかったのに、軽くジョギングしたら攻撃されているみたいに一歩一歩体重がかかる度に膝が痛くて、早めにギブアップ。

多分、いきなりダッシュっていう無茶なことをしたからでしょう。

1週間ほど休みましたよ。

せっかく最初が肝心だと思って習慣づけようとしたのに。

参ったね。

 

筋トレするためにヨガマット!

んで、走ることはできなくても筋トレしようと思って部屋であれこれやろうとしたんだけど、これまた膝が痛い。

今度の痛さは、フローリングに膝を直でついてあれこれするのって普通に痛い。

例えば腕立てとか足を後ろに蹴り上げるヒップアップの動きとか。

あとは腹筋も直にフローリングだと腰が痛いわけで。

 

しばらくジムに通うことはないかなと思ったのでヨガマットを買うことにした。

実は前にも買ったことあったんだけど、使わなくて捨てちゃったんだよねー。

今回探してみたら、けっこう安かったのでさっそくAmazonで買ってみた。

メルカリより安かった。

まあこれもブランドとかあるだろうし、質の違いは大きそうだけど、とりあえず下敷きになればいいかなと思って。

 

 

 

PURE RISE(ピュアライズ) ヨガマット NBR ゴムバンド・収納ケース付 厚さ10mm (モーブパープル) 

 

一番安かったから色はパープルを選択。

この辺こだわりがないので、どぎつい色でなければOK。笑 

 

というか今気づいたけど、折りたためるヨガマットがあったんだ。

うわーこっちの方が良かったかな。

丸めておくのってけっこうかさばるし、場所を取るのよね。。

 

 

トーン Tone たためるヨガマット ブラウン 173×61×0.4cm(折りたたみ時:30×24.5×0.4cm) YM-01 

 

しかもお安い。ペラペラなのかもな。

 

 

届くのが楽しみだ。

いつもだと届いて満足…になるパターンだけど、今回はちゃんとやるぞ。

筋トレ熱が高い今がチャンス。