自意識過剰な生活

「私が楽しくて充実した人生」を送るための毎日

「社会人大学人見知り学部 卒業見込み」若林正恭

以前からいつか読もうと思っていた本。twittterで又吉さんがおすすめしていたのを見つけて、やっとポチった。文庫本が出ていてラッキー。

 

 

なんというか、似ている部分が多くて特に最初の方は読み進めるのが大変だった。飲み会で先輩にお酌しなきゃいけないとか、料理を食べたら美味しくなくても美味しいと言わないといけないとか、みんなでいたら楽しそうにしないといけないとか。私も同じようなことを考えたし、今でもどうしても反抗したくなる時がある。あんな格好悪いことするぐらいなら自分はこっちでいいや、と思おうとしているけど、本音の本音ではあちらがうらやましくてしょうがなくて、ただ素直になれないだけとか。周りは自分のことなんて大して気にしていないのに、こんな風に思われるのは嫌だからと発言や行動なんかを気にしてみたり。

こういう自意識に関する考えや発言が多かったので、若林さんは ”中二病” と言われていたらしいよ。たしかに分かる気がする。でも今はそういうブラックでネガティブな部分がおもしろい芸人さんになっていると思うから、きっとそれはキャラクターとして活きているんだろうな。

雑誌に数年間に渡って掲載していただけあって、段々と文章がうまくなっていくし言いたいことも分かりやすくなっていく。それに若林さんが感じることが微妙に変化していくのが分かる。成長は慣れることかもしれないって書いてあるけど、仕事に慣れてきて、はじめの頃少し邪魔していた自意識をうまく抑えることができてきたんだなーって感じた。

 

ちなみに私はタイトルにも ”自意識過剰” と使っているだけあって、自分が自意識過剰でネガティブな部分が強いことを認識しております。 なので読んでいて共感部分がけっこうあっておもしろ辛かった。