自意識過剰な生活

「私が楽しくて充実した人生」を送るための毎日

「祈りの幕が下りる時」東野圭吾

けっこう分厚かったけど、3時間か4時間くらい?全然苦にならない程度に読み切れた。こんなに長いストーリーなのに全然飽きなくて、本当に作家さんってすごいな。頭の中の構造はどうなっているんだろ。

 

祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時

 

 

あれよね、阿部寛が演じた加賀恭一郎シリーズだった。タイトルには書いてないから選んだわけじゃないけど、他にも麒麟の翼的なタイトルを読んだこともあるな。あれも悲しいお話だった。

事件に加賀さんのお母さんが絡んでいて、幼い頃に別れた母親のその後の人生を辿ることにもなる話。事件の方はとても悲しくて、でも実際にこんな風に人生を送っている人もいるんだろうな、とどこか傍観して思えるような内容だった。

 

しかしあれだな、東野圭吾白夜行幻夜を読んだことがあって好きな作家のひとりだけど、どちらにも過去の自分を捨てて、他人の人生を生きる登場人物が出てくる。もしくは他人になりすまして生きるとか。この本にもそうやって人生を送る人が出てくる。本人にそういう願望があるのかしら。何かしら惹かれるものがあるんだろうな。

 

私も自分の人生リセットして、新しい人生をスタートさせたいときがある。特に何か問題を抱えているわけじゃないけれど、たまにね。