映画『二重生活』
ひさしぶり、でもないか。エロい映画だと聞いたので観てきた。場所も繁華街を外したし、空いてて良かった。隣に人がいると気になって集中できないから。
理由なき尾行。
主人公がこれを始めるところからスタートする。卒論のためだというから驚き。
全く関わったことのない隣人を尾行してみると、なんとまあ、絵に描いたように幸せな家庭を持つ旦那様は不倫をしていた。ビルの隙間で情事に及ぶなんて、バイタリティありすぎる。
これで一気にハマっていったのかもな。それはもう熱心に尾行をし続ける。同じカフェ、同じレストラン。いやいや、それ完全に顔バレするでしょ?ってくらい積極的に近づいていく。楽しくなっていったんだ。
ちょっとよく分からなかったのは、主人公と隣人はなんでホテルに行くことになったんだか。難しいなー男と女は。
そして彼氏。それまではうまくいっていたのかな、ひとまず問題はなかったのに、尾行にハマるようになってから2人の間に溝ができていく。大きな秘密を抱えて同棲していくのは難しいよね。信頼関係は崩れる。
最後のメッセージは重かった。
私にどうしてほしかったのか。私をどうしたかったのか。
私は永遠に知らない。
全体的に曖昧だけど、そうだよねって納得しかなかった。
この映画、カップルで観ない方がいいんじゃないかしら。何組かいたけど、映画について話し合うのは微妙かもな。人と共有するんじゃなくて、ひとりで考えたい気分になる。
そして映画が終わって出てから、”理由なき尾行”をしてみたくなって、駅に向かう人の後ろをなんとなく着いていってみたりして。私も方向一緒だっただけだけど、ドキドキした。
尾行する側ではなくても、尾行されていたらどうしようと思って、少し後ろを気にしてみたり。
誰かを尾行するなんて本当に簡単。しようと思えばいくらでもできる。こわいな。