不可抗力的にうらやましくなってしまうこと
今住んでいるのはマンションや一軒家が並ぶ、静かな住宅街。ベランダ側にあるマンションはファミリータイプのようで、小さな子どもの声がよく聞こえてくる。
ひとつ、引っ越して以来気になっていたのは、私が住む2階の部屋の半階上くらいの位置にお隣のマンションの屋上があること。
冬はほとんどないけど、夏や過ごしやすい季節になると屋上でよく子どもが遊んでいる。つまり手すりから少し見下ろす形でうちの部屋が丸見えになるのだ。洗濯物を干しているとちょっと目隠しになるし、カーテンも外からは見えにくいものを使っているのだけど、どうしたって見えるわな。あるときは子どもが手すりに顔をつけてこちらをじっと見ていた。親が気づいてすぐ引き離していたけど。うかつに着替えられない。
そんなプライバシーの問題はたまにありつつ、今年も夏の季節がやってきた。天気のよい週末には、ビニールプールとビーチパラソルを広げて、子どもたちが屋上で遊んでいる模様。付き添いの大人の声も聞こえて昼前からとても楽しそう。そういえば私も子どもの頃、子供会とか近くの公園できゃっきゃと遊んでいたわ。思い出が蘇る。
こちらの部屋の方が低いのでその様子は見えないけど、パラソルの先端や楽しそうな声は聞こえてくる。問答無用でうらやましくなる瞬間。家族っていいな。