自意識過剰な生活

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「倒れるときは前のめり」有川浩

たぶんこの人の作品を初めて読んだのは「図書館戦争」だと思う。

在宅勤務という名のニート時代に、嫌な事を忘れるためにハマりまして。岡田准一の映画から、漫画、小説とすべてさらったなあ。

 

倒れるときは前のめり

倒れるときは前のめり

 

 

図書館戦争」は私には珍しく、何度も読み返した作品。普段なら”感動した”と思ってもほとんど読み返したりしないんだけど、なぜか「図書館戦争」だけは何度も読み返した。

おそらく、この本に出会ったときの自分の状態が大きく関係していると思われる。ほぼニート状態だったので暇で時間を持て余していたのでね。他に考えることもやらなければいけないこともなかったから、どんどんハマっていきました。何かに夢中になっていれば不安な気持ちを認識せずにすむからね。でもその結果うまく乗り切れたし、この作品に救われたといっても過言ではない。

 

そんな有川浩さんのエッセイってことで思わず手にとり、これを読んでみた。

この人の文章は優しいなと思って。過去作をまとめた相当なボリュームだったので、タイトル見ておもしろそうだなと思ったところをつまみ読み。最後に短編小説がふたつ載っていてどちらも好きだった。

 

長編は、本当に好きなものと出会えるとすべてに感謝したくなるけれど、ハマるのってかなりパワーを使うし、他の生活全般にも支障が出るので、たまに会えるくらいでいいかなと思ってしまう。

短編は軽く読めるのに、ヒットするとすごく心に深く入ってきて良い刺激を受けるので、良い短編にもっと出会えるといいなと思ったり。

 

やっぱり読書は楽しい。忙しくなったり疲れていたりするとつい後回しにしてしまいがちだけど。