自意識過剰な生活

「私が楽しくて充実した人生」を送るための毎日

「流星ワゴン」重松清

 

読んだ読んだ。以前ドラマ化されて、西島秀俊香川照之が演じていたのを覚えている。見てはいなかったんだけどね。

ドラマのCMで、”同い年の親父と出会う、、”みたいな説明でファンタジーなのかなと思っていたけど、親子の物語だった(ファンタジーではあるけれど)。

親子の話に弱い私は大号泣。途中までカフェで読んだけど、涙が抑えられず最終的には自宅で読破。ティッシュがある環境じゃないと無理だった。。

 

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)

 

 

ドラマ化のキャストを覚えていたせいか、西島さんと香川さんの絵が浮かんできてイメージしやすかった。すごくぴったりだと思った。さらに西島さんの奥さんも井川遥だったことを思い出し、不倫の話はなかなかリアルに思い描けたなー。

 

さらに号泣するほどに入り込めた大きな理由は、チュウさん(香川さん演じる西島さんのお父さん)が私の父親とかぶる点があるから。仕事は全然違うけど、田舎で生まれ育ち、短気で、家の跡継ぎで、一番取ると喜び、我が子が一番大好きで、でも素直じゃないし言葉足らずな点。この昭和の親父的なところが似ていると思ったの。団塊あたりの人たちはみんな同じ感じなのかね。全体的な世間の風潮とか流行りとかの影響で。

 

身近にいたらめんどくさすぎるけど、チュウさんみたいな人、いいなあ。みんなあんまり感情を出さないからこそ、こういう人がいると綻びをそのままにせず、修復してうまくいく気がする。しかし親子の思いはお互いにまったく分からないものだ。

 

親よりも早く死ぬって親不孝なんだな。私も親よりは1日でも長生きするようにしよう。