自意識過剰な生活

「私が楽しくて充実した人生」を送るための毎日

「疾風ロンド」東野圭吾

これまた映画化するので読んでみた。

これまでに読んだ東野圭吾の内容と違って、すごくスピーディーで楽しくて、なんだかイメージ変わったなという印象。

 

疾風ロンド (実業之日本社文庫)

疾風ロンド (実業之日本社文庫)

 

 

スキー場で起こるドタバタ劇なんだけど、主役のスキー場パトロールの人がどうしたって、阿部寛にしか見えない。。イメージがぴったりだ。

一見無関係な、偶然居合わせただけの人だと思ったら、後からどんどんストーリーに絡んできて、ここもか!ここもか!?ってすごい巻き込まれていく感がすごい。

若干悲しいお話も混ざるけど、ちゃんと解決するし、最後もハッピーエンドで、とてもおもしろかった。最後の最後は悪役の勝ちなのか、、とちょっと驚いたけど、さらにその後に逆転が待っていて、すごいなと。

 

ちょっと読んでおこうくらいの軽い気持ちで読み始めたのに、どんどん話に引き込まれていって、最後は早く次の展開が知りたい!くらいにワクワクしてしまった。作家さんってすごいな。やっぱり東野圭吾ってすごいなあと思ったよ。

あとは私自身、スキーにハマってインストラクターのバイトしながら住み込みで数ヶ月間生活していたんだけど、スキー場や滑り方の表現のリアルなこと。自身でも滑る人なのかな。詳しく知っていないと臨場感溢れる描写なんてできないか。ほんとすごいなあ。毎作舞台も登場人物も違うわけで、書く時間よりもリサーチする時間の方が長いんじゃないかと思うほど。

 

 

東野圭吾はどちらかというと、人には言えない事情を抱えている人が主役の薄暗くて背徳感のあるストーリーを書いているイメージだった。

特に彼の作品の中で好きなのが、「白夜行」と「幻夜」。

 

「白夜行」「幻夜」東野圭吾 - 自意識過剰な生活

 

これはかなり暗くてドロドロしていて恐くて最高なんだよ。続きがあったらいいなと密かに期待しているのだが、もうないんだろうな。

他にも暗い系でこんなのも読んでいた。

 

「虚ろな十字架」東野圭吾 - 自意識過剰な生活

「祈りの幕が下りる時」東野圭吾 - 自意識過剰な生活

 

どちらもやるせなくて悲しくて虚しくなるお話。

 

あとは、ブログには書いていないけれど、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「麒麟の翼」あたりは読んだことがある。そういえば「ナミヤ雑貨店の奇蹟」はけっこうハートフルな内容だったな。

 

次は「カッコウの卵は誰のもの」を読む予定。これはちょっと暗くて複雑そうじゃない?なんだかんだで暗いのが好きな私。