すでに実家は安らぐ場所ではない。両親が住んでいる場所なだけ
年末年始は実家へ帰省。会社が休みに入った翌日に実家へ。数日間実家で暮らしただけでもう満腹。ある意味ヘトヘト。
すごく疲れた。
実家は、生まれてから高校生まで住んでいた自分の家。引っ越しや建て替えなどもしていないから歴とした実家である。
それがどうしてこんなにも居心地悪く、寛げない場所になってしまったのだろうか。。
とにかく使い勝手が悪かった
いろいろ理由はあるんだろうけど、今回の帰省ではっきりと分かったのは、”使い勝手が悪い”ということ。普段、自分が住んでいる場所じゃないから当たり前のことなんだけど。
まず無駄に広いし、古い家だからすきま風が入る。特に冬は暖房がきいていない部屋は外かと思うほど寒い。ほんとに極寒だよ。これは両親にとっても良くないことだと思うんだけど、100%慣れの効果だな。
それに洗面所もお風呂もリビングも、必要なものが必要なところに置いてないし置けないから、とにかく勝手が悪い。
さらに通信環境も一応光は繋がっているけれど、有線だからスマホで使えない。普通に4Gで使うから、数日間いたらあっという間に速度制限を受けたよ。。
あとは田舎だから車じゃないと買い物やらおでかけも難しい。家に軟禁状態だから、やることなくて飽きてしまう。
思えば高校生の18歳までって親の生活の中に住まわせてもらっていた状態なのかなと。両親が整えた生活環境の中に同居させてもらっていて、自分で好きに作ったものではなかった。
上京して何度か引っ越しをするうちに、絶対に必要なものや生活しやすい環境が分かるようになる。ベストとは言えないけど、今の自分の部屋はとても住みやすい。実家の何倍も。
自分の好きな生活に慣れてしまったから、もう実家に戻って生活するのは難しいだろうな。今さら親と同居もちょっと考えられない。両親のことは大好きだし、ずっと一緒に暮らしていたのに、こんな風に思うときがくるとは不思議だ。
とはいえ、今30代前半で東京で暮らして10年以上になる。18歳の倍の36歳で、実家にいたのと同じ時間が経ったことになるが、幼い頃は記憶がないし、18歳からの東京での生活の方が自分の意志が反映されている。
こう考えると、何も不思議なことはないか。。
ちょっと寂しい気もするが、私にとって実家はもう寛ぐ場所や帰る場所ではない。ただ両親が住んでいる場所なんだ、と思った。
だから週末に1泊で帰るのがちょうどいい感じ。また両親に会いにいこう。