「東京を生きる」雨宮まみ
少し前に雨宮まみが亡くなったとニュースを見た。
以前、「女子をこじらせて」は読んだことがあったけど、新しいこちらの本も読んでみた。読むと分かるけど、彼女はとても生きにくい人生だったんだろうなと思った。
書いてあることはよく分かる。田舎出身で、東京に出てきて、仕事して、恋愛して、セックスして、東京で生き抜いてきた。私も同じようなことを経験している。でも彼女はこれをいつまでも続けるには繊細すぎたのかもしれない。
亡くなったからそう思うのか、関係なくてもそう思うのか、今はもうよく分からないけれど、彼女は感情が繊細だし複雑だしネガティブで、読んでいても彼女の心の深淵に引きずりこまれそうになる。
同じ出来事が起こっても何も思わない人もいれば、多少考えるだけで切り替えられる人もいる。ここまで複雑に考え込んで毎回ダメージを受ける人は少ないんじゃないかなと思う。
仕事柄、自分の感情を掘り下げていったら、どんどん闇が広がって、分かりやすく自分が鬱になりそうだ。たしか死因も不明だったはずだから、生きるのを諦めた、と思われても仕方ないと思う。
真剣に読み込むと私も落ちていきそうだったから、流し読みしてしまった。。
でもそれはそれで才能なのかもしれないな。
生きるのは大変。特に東京で生きていくのは。