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「屍人荘の殺人」今村昌弘 ものすごいファンタジー感溢れる作品…!

土曜の王様のブランチで絶賛されていた小説。

密室ミステリの手法はもう出尽くしたと言われているが、まさかのこの展開があったのか…!という驚きの手法でものすごい密室を作り出しているとか。

さらにネタバレになってしまう「アレ」の存在感が強烈で、ものすごいスピード感のある作品なんだそう。

 

番組をみていたときはそこまで惹かれなかった(と思っていた)のだが、翌日本屋にて衝動買いし、一気読みした。

 

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

 

 

ネタバレになってしまうが、どうしてもこれを言いたいから書いてしまうけど。。

 

まず本屋で立ち読みした時点で、思いっきり目に入った「ゾンビ」という文字。

テレビで盛り上がっていた「アレ」とは「ゾンビ」のことか、、とすぐに分かった。これは言えないわな。

 

この世界にゾンビかあ、、と思ったけれど、その物珍しさとその他にも魅力があるのかなという期待感を持ち購入。

スピード感はたしかにあった。描写も多くて、特にゾンビに関するグロい内容は、映画で観るそれを思い出したのでリアルだったかと。

 

 

ゾンビというエッセンスを取り除くと、スタンダードな復讐劇。

ただ、なぜかその王道ストーリーにゾンビが出てくることで場が荒れて、とんでもない内容の、ものすごく新しいストーリーに思えてくるというトリック。

ゾンビを登場させるのもすごいし、これを意図的にやっているのかと思うとこれまたすごい。

 

長編だけど一気に読めたし、引き込まれる感はあったので、サクッと読めるはず。ゾンビ小説の話をしたら、同僚たちが興味を持って今貸している。

こんな感じで口コミのインパクトも大きいんだろうなと。何も知らない一回目が一番おもしろい。

 

 

おもしろかったんだけど、個人的にはホラーやグロやバトルシーンも苦手な方。

読んでいるときは気にならなかったんだけど、ゾンビのグロい描写が多かったせいか、その映像が消えなくて、その夜はよく眠れなかった。

寝付きも悪いし、夜中に何度か目が覚めるし。。

恐るべしゾンビ。