数年間で人は別人になるなと感じたちょっとしたこと
そういえば以前は行ってみたいお店のリストをマメに作っていたなと思い出した。
お店とは飲食店のことで、流行りのお店とか美味しいと評判のお店とかを知人やネットで見かける度にメモしていた。
すっかりやめてしまい、やめたことすら忘れていたので、つくづく合わない(好きではない)ことだったんだろうな、と。
そもそもなぜお店リストなんて作り始めたのか…。
明確な理由なんてなかったんだと思うけど、社会人になっていろんなお店に行くようになって、美味しいお店や流行りのお店の情報が入るようになった。
周りにはお店に詳しい人もいて、何かに詳しい人というのはステキに見えるものでうらやましかったのかも。
あとは、20代の頃はまだ何かにつけて友達と集まってワイワイしていたので、お店を選ぶシーンも多かった。
スマホの中から数年前に作った「行きたいお店リスト」が発掘された。
有名店もあれば、なぜこれをエントリーしたんだろう?と思うような普通のお店もあり、とにかくそのほとんどが行ったことのないお店ばかり。
コツコツとリストを作っていた割に、まったく消化できていなかったのよね。。
実際にお店に行くとなると、メンバー決めて日程調整して予約して…などのタスクが発生する。
さらに個人的には混んでいるお店が超絶嫌いなので、予約をしたい派なのだが、人気店は予約が取れなかったりする。予約が数ヶ月待ちということもあったり、当日来て並んでください的なところもあるわ。
そうなるともう嫌になっちゃう。並ぶのとか勘弁してほしいわあ。
結局、私は流行りのお店や人気店に興味がないということが分かった。
全然リストは消化できなかったが、いくつか人気店に行ったことがある。実際にそのお店で食事してみて、今の評判は高騰しすぎていると感じることがけっこうあった。老舗の人気店ではなく、急に話題になったお店はこのパターンが多い。
結果、混雑してうるさい中で食事して、人気店に行ったという話のネタくらいしか得られないので、個人的にコスパが悪い。
ゆっくり、楽しく、一緒に行った人たちとの会話を楽しめる方が私にとっては価値のあるもののようだ。
食事の内容(美味しさ)ではなく、一緒に行く人たちの方が重要なのかも。
そりゃ美味しいに越したことはないけれど、なんならカフェで話すだけでも充分だったりする。
そんな私だから「行きたいお店リスト」なんて必要なわけないのよね。
振り返って気づくこともあっておもしろい。スマホの中から歴史を感じる。
たった数年前の自分のことなのに、全然違う人みたいだ。