自意識過剰な生活

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「木漏れ日に泳ぐ魚」恩田陸 臨場感&緊張感が漂うストーリー

読んだ。

恩田さんといったら「蜜蜂と遠雷」。これは2017年私的ナンバーワンの小説だった。

一気に好きになったので、恩田さんの他の作品も読んでみようキャンペーン中。

 

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

 

 

ちょうど良いサイズの文庫本だったので。

 

読み進めるうちにどんどん裏切られていって、この行き着く先はどこなの…?と迷路にいるみたいな感覚に。

先読みしようとしても、決められたレールの上しか進めない感じで、まんまと作者の思い通りにされている感じがして、、心地よかった。笑

おもしろかったなー。

 

 

ちょっとネタバレっぽいけれど、まあいいや書いちゃおう。

 

主役の男女ふたり、関係は?

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同棲しているしカップルか。今日で同棲解消なんだな

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なんだ、恋人じゃなくて双子なのか

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あれれ、お互いに相手が殺人を犯したと思っているみたい…

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え、しかも死んだのってお父さん!

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てかやっぱりふたりは好き合ってるじゃんね

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ああ、なんだ父親が死んだのは事故だったのか。複雑な家族関係だな

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いやいや、双子じゃなくて、まさかのいとこ!いとこは結婚できるんだね

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えー、同棲最後の日にふたりで死んだりするつもり?

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恋人への愛なのか家族への愛なのか、結局どっちやねん

 

 

男性・女性と交互に視点を変えて描かれているせいか、臨場感・緊張感があった気がするな。微妙に頭も使うのかな、、けっこう集中して読み切った。

薄めの文庫本なのでちょうどいい感じ。

 

しかし、同棲最後の日に夜通し話して、記憶とちょっとした検索だけで数十年前の衝撃の事実までたどり着くもんかねー。まさにドラマチック。

エンディングはもう少しはっきりした方が好きだけどなー。

 

 

「蜜蜂と遠雷」とは違ったテイストだけど、おもしろかった。

 

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