「去年の冬、きみと別れ」中村文則 想像できないくらいの狂気を感じた
恐かったなあ。これは怖かった。
映画のプロモーションで、”騙された…”みたいな触れ込みだったから、どう騙されるのか伺いながら読んでいったのに、予想以上にすごかった。
文庫版は映画化のキャンペーンが、岩ちゃんとか斎藤工とか各キャストが表紙を飾っていたわ。
これはすごい問題作だと思った。過去最大級にこわかった気がするなあ。
大切な人を殺した犯人を、同じ過去を持つ仲間と一緒に復讐し果たすという、想像できる内容なんだけど、、なんだろう、この読んでいる最中の恐怖感は。
ものすごい秘密があるような、もう未来が決まっているような、自分ではどうしようもない抗えない力が動いているような感じ。
細切れにシーンが切り替わっているのも不安にさせる要因だったのかな。今と昔と証拠資料が入り交じって、自分の立ち位置が分からなくなる、不安定感がある。
今は誰なのか、彼は誰なのか、彼女は誰なのか。。
こわかったけど、こういうの好きだからおもしろかったな。
文庫はすぐに読み切れるボリュームだったし。
映画は観るかな、、どうしようかな。でも今観るならグレイテストショーマンかな。笑
最初と最後のイニシャルは、全然意味が分からなかったからネタバレを検索してしまった。
おそらくその推理が正しいのだろうけど、あんまりスッキリしていない。