「夫のちんぽが入らない」このエッセイ好きだ、と思った
タイトルのインパクトがすごくて気になっていた作品。
インパクトが強いし、その事実は分かるんだけど、タイトルを見ただけでは一体全体どういう意味なのかがさっぱり分からなかった。
”このエッセイ、好きだ”と思った
ストーリーなどは作品の概要なり、実際に読んでもらえば分かるとして、感想を述べるとすると、読み終わった後に、”これ、好き”って思った。
正直、内容はけっこう重い。
基本的に病気系とか気分が塞ぐので小説でも映画でも避けがちなんだけど、この作品も詳しく作者の状況やストーリーを知っていたら読んでいなかったかも。
書評なんて調べればすぐ出てくるけれど、ただただタイトルのインパクトのみで記憶していたため、事前情報を得ることなく内容に没頭できて本当に良かった。
出会ってからセックスをしていないのに、付き合う→結婚→継続、という選択をしているこの夫婦がものすごく珍しいし、私には少しうらやましくも感じた。
本人たちは辛い思いもしているのだが、簡単にセックスして簡単に別れることしか経験がない人からすると、その関係性がすごくキレイな?特別な?ものに見える。
っていう勝手な見解。
すごく複雑な関係だけど、同じように悩んでいる人もいそうな気がする。
なんでもそうだけど、マイノリティの場合、声を上がることは少ないから。
匿名のエッセイで人気になるのってすごい
ほとんど印刷なのになぜか最後だけ手書きの「あとがき」みたいな数ページの冊子がついていた。
この本はどうやら同人誌的なノリで作られたらしい。
そして「文学フリマ」で販売したのがきっかけで書籍化に至ったそうだ。
内輪の友だちに笑ってもらいたくて書いたと著者が言っていて、友だちがいて好きなことを見つけて、この本を書こうと思ったきっかけがそんな理由で(笑)良かったなと思た。
しかし夢あるねー。
文学フリマか、、最近何度か耳にしたことがある。
私もチャレンジしてみようかな。