「さざなみのよる」木皿泉 これ大好きなやつ
木皿泉さん、大好きな作家さんのひとり。
これは完璧に好きな作品だった。
大好きなものと大嫌いなものは言語化が難しいよね。
考える間もなく”好き”と思える作品と出会えて嬉しい。
『泣きたくなるくらいやさしくて、たくさんの人と関り、つながっていく世界 』
うまく言えないけど、好きなところはこんな感じ↑。
とにかく優しいのよ。そんで読んでる間中、うっすらと涙目になる感じ。
この作品は主人公というか中心人物であるナスミが癌で亡くなるので、単純に悲しくてというのもあるけれど、それだけじゃない泣きたくなるくらいのやさしさ?愛?を感じる。
読み手がそう思いたいだけなのかどうか分からん。
完全に個人的な意見だけど。
そして章ごとに主人公・視点の人物がかわっていくんだけど、これもまた好きな構成。
主人公一人だけの視点よりも、その周りの人たちそれぞれの目線でひとつの出来事や主人公との関りやそれぞれの事情が語られていくのがおもしろい。
多面的に見れるし、それぞれの事情もよく分かる。
驚く出来事も起こるんだけど、心底悪い奴はいないんだよ。
「昨夜のカレー、明日のパン」も章ごとに視点が異なるし、泣きたくなるくらいやさしい。
この作品も大好き。
これは、この世界観は、どうしたら生み出せるんだろうか。
すごいなあ。
読書ログをつける&好きな作品は現物購入することにした
今年から、というか以前からやっていたけれど、読書ログをつけるようにした。
これまでも好きなフレーズや作品はメモしていたけれど、記録媒体があちこちに散らばっていてもはや整理不可能。
(ノートや手帳、読書アプリやメモアプリ、Evernoteにドロップボックス、googlekeepなど…いつかの自分を恨みたい)
なのであらためて、googleドライブにスプレッドシートで記録することに。
原点回帰、超アナログな記録方法に戻った。
アプリでもいいけど、ずっと同じものを使うのか確信できないし、フォーマットは自分で作った方が楽だなと思って。
本作もいろいろと好きなフレーズがありまして。
中心人物のナスミが良いこと言うんだよ、ほんと。かっこいい。
それと新刊や人気作でなければ、まずは図書館で借りることが多いのだけど、読んでみて気に入った作品は書籍を購入することにした。
コレクション癖はないけれど、好きなフレーズとか写経したり、ぱっと目に入って手に取れるのいいなと思って。すでにいくつかお気に入りを購入。
物が増えるから厳選してるけど、この本は購入決定。
好きな作品に出会って没頭できる時間が最高に幸せ。
試し読みができるらしい。
これ本屋大賞ノミネート作品だったのか。
最近この賞の宣伝効果すごいよね。
いいことだ、もっといっぱい売れたらいいさ。笑