自意識過剰な生活

「私が楽しくて充実した人生」を送るための毎日

バンクシー展と浮世絵展に行ってきた

ひと月の間に2回の美術展に。

久しぶりの美術展でいろいろ気づいてしまった。。(個人的なこと)

f:id:sallychan00:20200913115042j:plain

まずはバンクシー

横浜で開催中のバンクシー展 天才か反逆者か」

横浜駅直結のアソビルで10/4日まで、その後大阪に移るらしい。

話題にはあがるけど、”ヨクワカラナイ”ものって感じでずっと気になっていたバンクシー

ちょうどバンクシー展を開催していることを知って、事前にいろいろ調べて向かった。

 

が、これは事前に調べすぎたなーと反省。

というのも、この展示、すべて撮影OKなのですよ。

元々バンクシーは建物や塀に作品を描いていて、本来それらは入場料を払わずタダで見られるもの。

だから撮影OKってのは分かるんだけど、つまり事前に調べたら中にある作品、全部アップされているわけで。

知ってる作品の確認作業になっちゃった感はある。

あとはこちら、バンクシー非公式の展示らしい。

非公式ってことはアーティストにお金がいかないってことだもんね。

展示エリアも狭かったような気がするけど、こんなものだっけ?

お値段は平日価格で1800円。ちょっとそのあたりもやっとした。

 

バンクシーの作品は、戦争反対とか反資本主義をテーマに描かれているものが多くて、正直そのあたりの知識が足りなさ過ぎて、伝えたいことの半分も分かっていないんだろうなと思って愕然とした。。

作品には少年少女やスマイルマーク、動物などかわいいモチーフが使われて色もポップなんだけど、必ず兵士や死神、ミサイル、銃、沢山のショッピングバッグなどのモチーフと組み合わされている。

ステンシルで描かれている作品が多くてポップな色使いにしたものもあるから、意味も分からず、”この絵、かわいいー”って喜んで待ち受けにしちゃいそうな感じが怖い。

ディズニーとかマクドナルドを批判した作品もあるから、それらが好きな人がちゃんと意味を分かってみたらどんな反応するのかも気になるところ。

 

美術展の最後に「EXIT THROUGH THE GIFT SHOP」という作品が描かれてあって、その矢印のすぐ先にショップがあって、お客さんがグッズを選んでいるという皮肉。。

このショップとお客さんも丸ごと作品なのか?と思ってしまった。

 

知らないことって怖い。

行く前は楽しみにしていたんだけど、いろいろ考えた。

作品を調べるんじゃなくて、バンクシーがどういう意図で活動しているのかを調べていけばよかった。

 

バンクシー展 天才か反逆者か

 

 

続いて浮世絵展

上野にある東京都美術館で9/22日まで開催中の「The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション」。こちらは一般で1600円。

国内3つの美術館で保管されている浮世絵を集結させたって美術展で、本当に作品点数が多かった。約450点だって。

これね、じっくり見たら1時間じゃ足りないくらい。

エリアも3フロアかな、展示スペースも広かった。

 

バンクシー展で失敗したから今回はあんまり事前に調べずに行ったんだけど、浮世絵なんて、教科書で見た有名作品程度の知識。

時代に沿って見ていくだけでも、色使いや構図、作品のテーマみたいなのがどんどん変化していくのが見えておもしろかった。

展示されていた浮世絵はほとんどがA4サイズ程度とかコンパクトなものばかり。

西洋美術みたいに壁一面にどーん!みたいなサイズのものはなかったな。

庶民的な作品だったのかね。

でもいまだに色もきれいに残っていて状態も良くて、とても綺麗だった。

 

つい美術って聞くと、西洋美術が思い浮かぶけど、浮世絵ってすごいね。

色で描くというよりは、線で描いている感じがして、とても繊細。

でも段々と時代が進むと青や赤などの鮮やかな色が使われるようになってきて、それがまた綺麗な色だった。

ぱっきりした色ではなく、混ざったような、でも鮮やか。

赤というか赤っぽい、青というか青っぽい色。

浮世絵についてもいろいろ知りたくなった。

 

The UKIYO-E 2020 -日本三大浮世絵コレクション|東京都美術館|2020年7月23日(木・祝)~9月22日(火・祝)

 

 

美術館に対して考えたこと

美術館はけっこう好き。

でも好きとは言っても定期的に行っているわけではなく、気になったものに行く程度。

本物の作品を見るのが楽しいと思っていた。

でも実際に美術館に行くと、各作品の紹介をじっくり見ることもなく、さらーっと横目で見ながら通り過ぎてしまうことが多い。

バンクシー展も浮世絵展も、来場者の中でも最短に近い時間で出たんじゃないかな。笑

”あれ、私って実はあんまり興味ない?”と毎回思うんだけど、それでもやっぱりまた行きたくなる。

 

美術館の嫌な点は、人が多いこと。

集客しないと運営が成り立たないわけだし、私が目にする美術展なんて広告打っている大規模なものが多いから、来場者数が多いのは当たり前のことよね。

でも人混みが嫌で、早く帰ろうと思ってしまうことが多い。。

できるだけピークを外して、平日とか朝一、最終時間帯とかに行くようにしているんだけどね。

 

逆に、なぜ好きなのか。

これは最近考えたんだけど、美術作品自体よりも、その作品が描かれた時代背景やその作者の考え、描いた状況に興味があることが分かった。

中野京子さんの「怖い絵」がめちゃくちゃおもしろかったんだけど、それぞれの絵の描かれた時代のことや当時の文化、アーティストの生い立ちにも触れていて、それがとてもワクワクした。

単に作品を見るのであれば、本や動画で見た方が綺麗だしじっくり鑑賞できるわけで、それが目的ではなかったんだなと気づく。

 

ということで、美術についてお勉強してみようと思い立って、2冊ほど書籍を注文してみた。届くのが楽しみだ。

いろいろ分かるようになったら、好きな作品が出来たり本物を見てみたいって思ったりするのかも。

 

 

美術館のコロナ対策。何か変わったことは?

大きく変わったのは、どちらの美術展も事前にチケット予約・決済して、入場時間が指定されたことかな。

美術館ってチケットを買っていても入場する時に行列ができるから、入場時間が区切られているのはとっても良い!

ただ、なぜか入場時間待ちの人が並ぶから、結局並びたい人は並ぶんだね。。

いや不思議だよ、不思議すぎて並ぶのが趣味としか思えないくらい。

例えば13時入場の人たちが15分くらいまえから並んでいるのよ…どうしたんだろうか。

中に入ってしまえば追い出されることなんてないのに、時間ちょうどに入りたい人が多いみたい。

私は並ぶのが嫌で、バンクシー展では入場時間の15分後(1時間枠)、浮世絵展では10分後(20分枠)に入ったけど、どちらも待たずに入れた。

並ぶのが嫌な人は、入場枠の時間内で少しずらすのがおすすめ。

 

そしてどちらの美術展も、入場してしまうと間隔もなにもなく、距離的にはこれまでと同じ。

作品の前に人が溜まってしまうのは仕方ないよね。

特に人気の作品の前にはみんな長い時間いるから溜まりがち。

バンクシー展は会場が狭かったので、あちこちで人だまりができていた。撮影もできるから余計ね。

浮世絵展の方は作品数も多いし入場者数も多かったので、大行列でのろのろと順番に作品を見ていく感じ。

私は飛ばしながら見ていったんだけど、行列に沿ってガイド聞きながら見ていたら1.5時間くらいかかるのかな。

やけにフェイスガードを装備したスタッフが多くいた気がするんだけど、彼らは何をしていたのか。。混雑地帯にスタッフも多くいて、余計に混雑していた気がする。

おしゃべりしている人も少ないし、みんなマスクしてるからそれほど危ないわけじゃないんだろうけど、、感染対策って何なんだろうね。

 

個人的には入場する時間が決められたことで、入口に並ぶ必要がなくなったことがとっても嬉しい。

中に入ってからはこれまでと同じだった。

 

 

 

 

ひと月の間に2回も行くことなんて珍しいから、比べて気づくことも多かったな。

コロナ前後での違いもあったし。

美術に関してはもっと知りたい欲が出てきたので、ちょっと勉強してみようと思う。

新たな趣味になるか。