自意識過剰な生活

「私が楽しくて充実した人生」を送るための毎日

「アズミハルコは行方不明」山内マリコ

年内に映画化されるらしい。蒼井優や高畑光希などが出演するとのこと。ちょっと気になったので原作を読んでみることに。

山内マリコといえば、「ここは退屈迎えにきて」。周りの友人でも何人かおススメしていて気になってはいたけれど、いまだ読むにあたらず。これも近々読んでみたいな。

 

アズミ・ハルコは行方不明 (幻冬舎文庫)

アズミ・ハルコは行方不明 (幻冬舎文庫)

 

 

「ここは退屈」のあらすじとか紹介文を読むと、郊外で退屈な生活を送る主人公みたいな話だったと思うので、環境的には「アズミハルコ」と同じ感じかしら。

私の地元も、車社会で車の種類ですぐに誰かバレて、コンビニやスーパーに行くと高い確率で同級生とか同じ学校の人が働いていて、遊びに行く場所なんて決まっていて、噂がまわるのが早くて、結婚・出産と20代~30代女性への風当たりが強くて、仲なんて大して良くないのに仲間意識が強くて、上京した人への嫉妬とよそ者意識が強くて、すごく閉鎖的な疲弊する世界。

 

だから「アスミハルコ」を読んで、地元で就職していたときの自分の未来が見えて苦しくなった。こんなことにならなくてよかったと思うと同時に、地元に居た方が無駄に選択肢が多くなくて、そこそこの幸せを手に入れることができて楽だったかなとも思ったりする。

とにかく読後感が半端じゃなく悪い。地方生まれの人はよく分かると思うけどリアルなんだよ。実際に中高の友達は20代でこんな生活をしていたな。今はもう付き合いないから分からないけど。

 

東京での生活に疲れたり嫌になったりすると、地元帰ろうかなと弱気になるけれど、私はやっぱりこっちの方がいいかもしれない。どんなに消耗しても東京を選ぼう。

ま、どうなるか分かんないけど。