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「東京女子図鑑」は「タラレバ娘」より30代女性に刺さると思う

web版・東京カレンダーに連載しているときから、おもしろくて読んでいた「東京女子図鑑」。Amazonプライムでドラマ化されたのを知って観てみた。おもしろかった。

30代・シングルの私にはおもしろかったし、なんだか痛かった。流行りの「タラレバ娘」よりもリアルに感じて沁みた。。

 

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「東京女子図鑑」

 

秋田の大学を出て、東京のアパレル会社に就職した主人公・綾。そこから綾の東京ライフが始まるのだが、住むエリアを変える度に、それを象徴するような男性と付き合い、東京で戦い生活していくストーリー。

 

はじめに選んだ三茶では、等身大の付き合いができる男性。

次に背伸びして選んだ恵比寿では、商社勤務で実家も裕福なエリート男性。

そして30代になり、転職とともに移り住んだ銀座では、セレブな既婚者男性。

既婚者男性に別れを告げて婚活に勤しみ、結婚した相手は、商社に勤めて豊洲にマンションを購入した優しい男性。

別居から離婚した際には代々木上原に住み、ヒモともいえる年下男性と付き合い、

最後は一周回って三茶に戻り、新卒の会社の同僚と十数年越しに付き合うことになる。

 

Webでの連載とちょっと違うところもある。web版では、なんてゲスいんだ!と思っていて、だからおもしろくて読み進めていた。ドラマ版でもゲスいのもあるけれど、顔が見えるせいか余計に切実に自分と重ねてしまった。

 

「タラレバ娘」よりもリアルだと思う点がたくさんある。

・主人公が会社員だという点。アパレルでブランドマネージャーという点はかなり華やかではあるが、タラレバの脚本家&ネイリスト&居酒屋よりもよっぽど身近。

 

・付き合う彼氏も、普通の会社員、商社マン、カフェ店員などリアル。銀座の呉服店の足長おじさんだけはちょっと特殊だが、一回り年上の人との不倫でお金の心配がいらないという点はあるある。一方タラレバでは、マスコミ業界のプロデューサー&今注目のモデルで俳優の金髪イケメン&超人気バンドのボーカル、などなかなか手が届かないラインナップ。あ、小雪の不倫相手は普通の会社員か。

 

・20代からアラフォーまで年齢に応じて変化していくのがおもしろい。またエリアを変えていくというのもイメージが膨らんで良かった。そしたら私は今どの地点なんだろう、とか想像してしまい、なぜか引っ越し熱が高まった。

20代の頃の頑張って選んだ恵比寿、結婚して豊洲のタワーマンション、離婚して代々木上原、とかなんだかそのエリアのイメージとしっくりくる。。

 

 

はじめはイマイチかなーとか思っていたのだけれど、4話くらいから一気観してしまった。タラレバもおもしろいけど、よりリアルな物語を観たい方にはおすすめ。