「ちょっと今から会社やめてくる」北川恵海 に癒されて前向きになれた
小説はひさしぶりかも。後回しにしがちだけど、読書の時間ってやっぱりいいな。特におもしろい作品に出会えると。
これおもしろかったよ。
ブラック企業で働き、うつ病一歩手前の主人公・青山と、いきなり現れて線路に落ちそうな主人公を助け、小学校のときの同級生だと嘘をつく山本のお話。
たしかに山本って幽霊なのか?って思ったけど、なるほどそういうオチね。
2年後だけど、最後はハッピーに再会できてよかった。
しかし毎日怒鳴り散らす部長とか後輩の発注伝票を書き換えて契約を横取りする先輩(一応エース)とか、ほんと会社として終わっているわ。まさにブラック企業って感じだな。
でも似たような会社もあるのかもしれない。減ってきているとは思うけど。。
それにこういう分かりやすいパワハラではなく、もっと分かりにくいブラック企業もありそうで怖い。
表面的にはみんな楽しく一生懸命仕事しているんだけど、それこそ善意でたくさん働いていて人間関係も良好だけど、いつまでたっても給料は上がらないしスキルも身につかないし同じ毎日が永遠に続く、、みたいな。
これ、怖いよね。完全に搾取されている状態だ。
ブラック企業に勤めたことはないけれど、社員が完全に思考停止してしまってただいるだけになることはよくある。そっちの方が問題だと思うけど。
あいや、本作の感想でもなんでもなくなってしまった。。
この作品、たしか映画化されているよね。福士蒼汰で。
読み進める中で、山本は完全に福士蒼汰だったもんな。。歯磨き粉のCMに出てくるような笑顔ってまさに福士蒼汰じゃないか。関西弁のイメージはないけれど。
ベタなストーリーといえばそうなんだけど、やっぱり最後前向きにしてくれたり明るい気分にしてくれる作品が好き。
あとはこれもいつものパターンだけど、両親への思いや感謝を示すシーンではつい涙ぐんでしまった。カフェで読んでいてあやうく泣くところだったよ、まずいまずい。。