性格が似ている両親との微妙な関係
学生の頃、友達親子に憧れた。
友達の家はまさに友達親子で、恋バナしたりファッションの話をしたり、メイク道具を貸し借りしたりとうらやましかった。
一瞬そんな風になりたいと思いつつ、その夢は一瞬で崩れ落ちる。。
私の家はいわゆる古くて堅い田舎の家で、友達親子なんてあり得なかった。年長者が偉いため、親と子には絶対的な上下関係が存在する。
特に子どもの頃は、くちごたえすることすら許されなかった厳しい家庭だった。
(もちろん良い思い出ばかりだが、しつけは厳しかったと思う)
時は過ぎ、私は大学から東京に出て一人暮らしを始める。
たまに帰れるだけになると、関係が変わってくる。両親も年をとっていったからだろうけど、とにかく甘くなっていった。
私も両親に似たのだろうけど、外面が良くて社交的ぶるのが得意だ。波風立てずに周りとお付き合いはできるし、印象は良いのだろうが、本音を出せる人が少ない。
友達も多くないし、外にいることでストレス発散できるタイプではないので、用がなければ家で過ごすことが多い。
さらにストレス発散が下手で、嫌なことがあるとモヤモヤと引きずってしまう。。
そして心配性で気使い。。
ほんとにそっくり。
両親はいまや子どもの私にも気を使っているようだ。
元々ベタベタするのは好きじゃないのだろうが、大好きだけどどう接すればいいのか気を使って分からない、、みたいなところが見える。
東京に住む家に来たことは、最初の家のみ。東京に遊びに来たときも、忙しいだろうからといって、私には連絡せずに帰ってしまう。
よく友達は、親が来るから、、とか言って泊まっていたりごはんに行ったりするのにね。
今回は珍しく両親から連絡がきた。
携帯を修理したらLINEを再設定しないといけなくなったのだが、やり方が分からない、、とのこと。
近くに親戚もいるのだが、頼るのは苦手らしく、わざわざ東京に来た。笑
観光ついでと言い、しかし私を観光には付き合わせず、そのままごはんも一緒にせずに帰っていった。。本当にLINEを再設定して、ちょっとお茶して終了だ。わずか1時間強程度か。。
ちょっと寂しいけれど、私も時間があっても困るのかもしれないな。
”今度はごはんでも”、と言い残していったが、きっとそうする可能性は少ないだろう。
物足りないような気はするが、家はこういう関係でいいのかもしれない。お互いに大切に思っているのは分かるから、これで大丈夫。