自意識過剰な生活

「私が楽しくて充実した人生」を送るための毎日

「羊の木」 私には難しかった話…

ちょっと怖い作品を観たい気分で選んだ映画。

元は漫画らしい。

終始、薄気味悪い空気が漂っていて、期待通りの映画だったと思う。

 

ただ、ただ、映画を観た経験が乏しい私にとっては、正直何を伝えたいのか分からないまま終わってしまった。

いろいろとヒントはあったと思うけど、”で、何?”とふわっとした感じ。

あんまり刺さらなかったってことかな。

こういうのはいろいろと観ないと培われないのでしょうか。

 

羊の木 

 

 

ストーリー的にはいろいろと突飛な部分があっておもしろかった。

殺人の罪で服役していた6人を受け入れる地方都市の魚深市。

 

その受け入れ担当になる市役所勤務の月末こと錦戸亮

その6人を中心にいろいろと事件が起こっていくわけだけど、最後には6人中2人は死亡(殺害と自殺)し、残りの4人は街になじんだのかな。受け入れ先の人たちの優しさが見えた。

 

この6人は出所後10年は魚深市で暮らすことが約束されていて、魚深市としても過疎化対策として市長の直轄案件としての取り組みらしい。

住民はともかく市役所職員ですら担当以外には秘密。

すごい政策だ。。

もし6人が殺人罪で服役していたってことが、住人にバレてしまった時の大混乱、みたいなのも見たかったかなと。

 

宮腰こと松田龍平の怖いくらいの純粋さ、真面目さみたいなのが言いたいことに近い部分なのかなと思ったりしたけど、よく分からず。

 

「マイストーリー」林真理子

林真理子さんの小説って実は読むの初めてかもしれない。

読みやすかったし、おもしろかった。

女性特有の気持ち悪さがさらっと描かれていて、男性作家の作品ではこういうのないなーと。

 

 マイストーリー 私の物語 (朝日文庫)

 

 

でも主人公は50歳くらいの男性編集者なんだけどね。

自費出版社で働く編集者で、自分の本を書きたいお客さんを相手にするんだけど、その女性のお客さんに振り回されるってお話。

 

 

最近読んだ百田尚樹の「夢を売る男」も自費出版社の男性編集者が主人公だったけど、全然内容が違うものの、本を書きたいという人の欲望の部分では共通する部分があり、続けて読むとおもしろい。

 

sallychan00.hatenablog.com

 

 

林真理子さんは、このエッセイは読んだことあった。

けっこうおもしろかったな。

 

 野心のすすめ (講談社現代新書)

 

 

 林真理子さんの小説、読んでみようかな。

 

「夢を売る男」百田直樹 第一印象最悪な男が、最後はナイスガイに見えてくる

百田尚樹もけっこう好き。

ひさびさに読んだこの本だけど、やっぱりおもしろかった。 

 

 夢を売る男 (幻冬舎文庫)

 

 

中小出版社の丸栄社では、著者と出版社が費用を折半し出版するジョイントプレスという事業を展開している。

牛河原部長は素人の著者の扱い方をとにかく心得ている。

どこを褒めれば喜ぶのか、上げて下げて、信頼させて、出版させてくださいと言わせるのが本当に巧みで最初の方は完全に詐欺ビジネスだと思っていた。

でも話が進むうちに、牛河原の本や出版に対する真剣な思いや、ライバル企業の完全詐欺ビジネスを告発することなどを通して、この人めちゃくちゃかっこいいじゃんと気づく。

とどめに一発、部下の飯島がどうしても出したい本をジョイントプレスではなく丸栄社として出版することを即決するし、すでに原稿読んでるし、惚れてしまう…という終わり方だった。

冒頭から常に鼻くそをほじっていた牛河原が、最初のマイナスイメージから最後は超絶ナイスガイになっていて、ほんとにおもしろいな。

 

小説家や出版業界、文学賞の真実、小説家になれると思っている素人の考えなど、とにかくばっさばっさ切っていくのもいい。

分かるーって思うこと多い。。

 

 

百田尚樹は「モンスター」とか「幸福な生活」、「プリズム」は読んだことがあって、どれもすごくおもしろかった。

時代物ってあんまり好きじゃなくて読んだことないんだけど、「永遠の0」とか「海賊と呼ばれた男」はちょっと気になるな。

 

 

「まぐだら屋のマリア」原田マハ 愛の物語

大好きな原田マハさんの作品。

これもめちゃくちゃよかったわー泣けた。 

 

 まぐだら屋のマリア (幻冬舎文庫)

 

 

 タイトルからしてもキリスト教の話が思い浮かんだんだけど、ストーリーは一切関係なし。

 

東京の老舗料亭で料理見習いをする紫紋が、食品の使い回しや産地偽装をしていた店を訴えた後輩の自殺を機に、責任を感じて姿を消す。

自殺するつもりで尽果という地を訪れたのだが、そこで定食屋「まぐだら屋」を営むマリアと出会う。

紫紋は店の手伝いをしながらマリアの過去を知り、マリアを好きになる。

一度は過去の男と一緒に尽果を去るマリアだが、戻ってきて、女将にも許しを得る。

紫紋は自分の過去にも向き合い、実家の母に連絡し、自分も故郷へ戻る。

 

ただ、登場人物の名前が十二使徒をなぞっていておもしろかった。

変換がむりやりっぽく見えてしまったが、たしかにこういう名前の人もいるか。。

マリア:有馬りあ、略してマリア

紫紋:後で調べたらシモンっていたわ

丸弧:紫紋と同じように尽果にやってきてしばらく居候する青年

与羽:マリアのかつての先生であり愛した人。ヨハネって読み方に思わず笑ってしまった…

 

あと他にいたかな。

主要人物はこんな感じ。

 

おもしろかったなーこういう物語いいなー。

恋人にしろ家族にしろ、愛の物語が好き。

 

 

「ダイナー」平山夢明 頭にとびりつく殺人シーン

映画化されるのを知って原作が読みたくなるシリーズ。

殺し屋たちが集まるダイナーで何も起こらないはずがない。

 

 ダイナー (ポプラ文庫)

 

 

人がどんどん殺されていって、おもしろかった。

殺人シーンとか好きじゃなかったのに好みが変わったのか?!

でも小説だと、どうしても動きが理解できないところがあって悔しいって思ったり。

でも勢いあるシーンだと流れでどんどん読んでいけるから問題ないけど。

 

 オオバカナコが最後まで生き残るっていうのがいいね。

主人公だからとは言いつつ、登場人物の中では最弱だから。

そしてボンベロ。

かっこいいんだけど、小説を読んだイメージではもっと屈強のゴツイ男のイメージ。

それほど外見の描写はあまりなかったような気がするけど、なんとなく。

 

なんだかんだみんなどこか可哀そうな部分があって、憎めないキャラばかりだった。

 

かなりインパクトが大きかったのか、読んだ日の夜は夢に出てきた。。

 

「最低。」紗倉まな 

セクシー女優の紗倉まなさんの小説。

1作目か2作目だと思うけど、すぐにこんなの書けるんだなーすごいなーと思った。

どこかのWEBメディアで連載中のコラムを読んで、おもしろいなと思って興味を持ったのがきっかけ。

セクシー女優(AV女優とは今は言わないのかな?)っていう職業も私にとっては珍しいし、どんな文章を書くんだろうと思って。

 

AVに出演する4人の女性を描いていて、4つの短編集って感じ。

業界特有の事情とか女性側の心理とかが興味あったのでおもしろかった。 

 

最低。 (角川文庫) 

 

 

「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午 分かっていてもまんまと騙される叙述ミステリー

ミステリーで叙述トリックが使われている作品を読みたくて、有名作を選んでみた。

あと、知り合いもすごいって言っていたので。

 

 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

 

 

感想は、、「完全に騙された!」

叙述トリックだって知っていたから、頭から見落としがないようにものすごく用心して読んでいたんだけど、なんかおかしな書き方するなーって思っていたものの、おかしなところは見つからない。

最後まで読んでネタバレするまで、結局何にも気づかなかった。

キレイにあっさり騙されたので、十二分に楽しめたけど。

 

これまであまりミステリーとか推理ものとか事件性があるものって読んだ経験が少ないから、はじめから見破るのなんて難しい挑戦だったんだけど。

 

叙述ミステリーで唯一というか今でも覚えているのは「イニシエーション・ラブ」。

 

 イニシエーション・ラブ

 

 

これもまったく気づかなかった。

恋愛系の小説かと思ったら、最後の一文で”ええっ?!”ってなって、頭から読み直したな。

衝撃的だった。

知り合いに勧められて、”最後の一文でびっくりするから”って言われていたんだけど、むしろ読み始める前に最後の一文を読んでたんだけど、その時点ではまったく意味が分からない、いたって普通の文。

読み進めていかないと、まったく意味が分からないようになっててすごいなーって思った。

 

「葉桜の・・・」も勝手に思い込んでたのとまったく違っていたんだけど、嘘じゃないけどうまーくミスリードするように書かれていて、もうあちこちにトラップ仕込まれていて、すべて踏み抜いて読み進めていたなーと思ったわ。

 

この「葉桜の・・・」は映像化は無理だよね。だって、映像化したらすぐバレるもんね。

文章だからバレずにできるトリックだなと。

イニシエーション・ラブ」はちょっと前に映像化されているけど、たしかにできなくないか。でもそれも難しそうだけどうまくやってるんだろうな。

 

みんなが騙されるミステリーとかトリックとか、見つけてみたいなー。