自意識過剰な生活

「私が楽しくて充実した人生」を送るための毎日

最近はもっぱらキャリアに悩んでばかり…【アラフォーのキャリア迷子】

アラフォーに突入したわけですが、ここ数年は仕事についての悩み事が多い。

30代中ごろにフリーランスになり、コロナ禍になり、そしてこれから、、

考えずにはいられないよね。

 

フリーランスも6年目かな、これまでのどの会社の勤務年数よりも長く続いている。笑

無計画でなった働き方だったけど、この形は性に合っていたみたい。

 

 

仕事の切り替えを狙った

フリーランスになってずっと続けていた案件を終了した。

5年くらい続けてきたもので、この案件があるおかげで最低限の生活は問題無しと思えた安心材料だった。

コロナ禍でも終了にならなかったしありがたかったなー。

このまま続けてもいけそうではあったけど、そろそろ潮時かと思ったのよね。

 

5年も同じ仕事をしているとどうしても飽きがくる。

専門的な仕事でもなかったし、続けたい業務でもなかったしなあ。

でもフルタイムじゃなかったし、コロナ禍という特殊な時期だったのもあって長く続けられたけど、続けたとて仕事内容は変わりばえしないものだったので、思い切って終了を伝えてみた。

 

しかしこの時点で次に何をするかは未定。

ちゃんと決めておくか、次の種を育てておけばよかったのに(と今さら思うw)。

 

長期休暇を取る

その後、人生で一番長い休暇を取った。

しばらく休むか、、と思ったものの、結局半年くらい遊んで暮らしていた。

間にちょこちょこ業務委託の仕事を挟んだけど、本当におこづかい程度だし、どれも続かないし、続けたくないものばかり。

振り返ると、若干メンタルが疲れていたような気もするな。

全然やる気にならなかったもん。

 

半年も経つと段々と残高も寂しくなり、やる気なのか焦りなのか働きたくなり、11月頃からあちこちに業務委託の応募をしたりして仕事を探し始める。

アラフォーで仕事探しって厳しいんだと現実を知る。

むず!

 

キャリア迷子で目的なくさまよっている現在

正直なところ、なかなかいい案件が見つからない。

というか何がしたいのか完全に迷子になってしまい、なんとなく選んだ案件をいくつか対応しているのだが、どうにもぱっとしない。

しかもこれだけだと生活費が足りないんだよなー。

どうしたものか。

経験のある分野だと報酬も高いけど、求められるものも高い。

未経験だと報酬が低いし、中には怪しい企業や仕事内容のものもあるみたい(初めて知った!)。

 

仕事探しに難航するたびに”正社員に戻る手もあるか…”と頭をよぎるんだけど、いざ求人を見てみても一向に惹かれない。

フルリモートワークの求人は少ないし、週5で8時間勤務とか今考えるとすごいよなと。

 

もしかしたら私はあまり働きたくない人なのかも!?

 

起業もありかと思った

私の好みをまとめると、以下が必須な条件。

  • できるだけ一人でできるもの
  • 働く場所や時間は自由
  • ゆるい人間関係

 

今関わっている案件が、とにかくグループチャットでのやり取りが頻繁で、がんがんメンションされるから気が散って仕方がない。

雰囲気は昔在籍していたベンチャー企業に近くて、カオスな状態なのよ。

方針がコロコロ変わるし、共有事項もあるのかないのか分からなくて、誰が決裁するのか分からない感じ。

複数の人が関わる案件は苦手みたい。

 

何をするかが決まってないのにこんなこと言い出すのも微妙だけど、起業するのもありだなと最近思った。

もう既存の組織に入ってうまく立ち回れる気がしないのよ。

人を雇いたいとか上場したいとかではないけど、ひとり会社で何かサービスを作るのは興味がある。

 

ともあれ、何をするのか決めないと。

今は自分の事業を作ろうとあれこれ手を出している途中。

いや、本当に、もっと前から作っておけよと半年前の自分に説教したい。

 

アラフォーはつらいよ

アラフォーってめちゃくちゃ惑うし、大きな切り替えの時期で大変なんだね。

 

そういえば前の会社の社長が、「40になるとみな鬱になる」って断言してたな。

当時アラサーの私は、”メンヘラ社長がまたおかしなことを言っている”と流していたけど、今は少し分かる。

ミッドライフクライシスという言葉もあるし、40歳前後で考え方や環境、立場が変わる人も多いだろうなと思う。

私はシングルだから気楽に方針転換できるけど、家族がいたら得るものもある分、縛られることもあるんだろうな。

私が家族を持っている世界線もちょっと覗いてみたい。

 

はじめて社会に出る二十歳頃、キャリアに悩むアラフォー時期、そしてその次は定年を迎える60歳頃に仕事や人生について深く考える時期が訪れそう。

大体20年区切りで大きなステージが変わるのかな。

 

まあ何はともあれ、ひとまず今の仕事をどうするか考えて行動しないと。

 

 

スラムダンクの映画を観たらアラフォーなのに中二病にかかった…

※ネタバレなし。ほぼ自分の中二病について。

 

 

 

スラムダンクといえば、まだ実家にいた学生時代、最後の山王戦の5,6巻だけ中古で買ってずっと手元に置いていたなーと。

今はほとんど時間つぶしにSNSを見ないけど、それでも噂は回ってくる。

でも私が軽く触れる噂は良いものばかりで、”前評判を上回る出来”とか”〇回目観に行った”とか評判が良さそう。

 

数年前の「鬼滅の刃」以降、「呪術廻戦」とか「竜とそばかすの姫」とかちょこちょこアニメ作品を見るようになったけど、動きがやばいね。

実写かと思うくらいリアル。

 

そして今回のスラムダンクもやばかった!

最初のシーンから動きがやばかった。。

いまどきここで感動しているの私だけかもしれないけど、それでも昔のアニメのイメージが強くて毎回感動している。

 

そして映画『THE FIRST SLAM DUNK』は最高だった。

動きのことだけじゃないよ、ストーリーよ。

そしてスラムダンクをリアルタイムで観ていた・読んでいたあの頃の自分を思い出して泣いた。

 

ストーリーの中でももちろん感動して数か所泣いたし、、

(花道最高だし安西先生も最高、てかみんな最高!)

それよりも映画館からの帰り道に一番泣いた。笑

18時台だったけど暗くてよかったし、マスクしていてよかった。

 

一応トリガーになったのは、大黒摩季

YouTubeミュージックで「スラムダンク」で検索したら出てきたもんだからさ。

「あーなただーけ見つーめてるー♪」

に乗せて号泣。。

からの「君が好きだと叫びたい」。

土曜(だったよね?)夜のアニメ放送のときの思い出。

今回の主題歌もあったけど思い出が乗ってる分、こっちの方が強かった。

 

なんかすごいよね、あのときの感動がすぐに蘇ってきて、数十年経ったことが信じられないくらい。

山王戦なんてアニメではやってなくて単行本でしか見てないのに、エピソードはけっこう覚えていたし、1試合まるまる見た充実感と疲労があった。

そうだったーこれが大好きだったーバスケやりたかったー

最後のサイレントシーンとか毎回読むたびに泣いてたなー

 

帰り道泣きながら思ったわけよ。

なぜ私はインターハイに出てないのか、なぜ海外でプレイしてないのか、なぜバスケをやっていなかったのか。

そしてバスケ以外でもなぜ何も結果を残していないのか、あのメンバーのように夢中になっているものがないのか。

人生のピークはいつ?今なの??

悔いたよね。

 

あの頃の自分が見たらどう思うのか。

 

今からバスケやろうかな(←やめとけ)。

スポーツ好きだったことをすっかり忘れていた。

苦しいけど結果に出るからスポーツは好きなのよ。

 

今日はなかなか寝付けなさそう。

もう一回観に行こうかな。

 

あ、こちらおまけの安西先生たぷたぷシール。。

全員もらえるみたいでびっくりしたけど、じわじわ嬉しい。

 

 

てかプライムビデオでアニメが観れるじゃん!>

仙道とか魚住とかいたよね、、ああ!観たい!

 

やばい、さらに中二病が加速してバッシュ買ってしまいそうだ。

 

「medium 霊媒探偵城塚翡翠」相沢沙呼 映像化されそうと思ったら本当にされるって

少し前に読んだけど書くの忘れていた。

書いておくとしばらくしてから読んだことを思い出せるから、地味に役立っている。

 

最近ドラマ化のニュースを見かけて思い出した作品。

 

medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)

 

 

表紙の女性が目を惹くよね、かわいいよね。

ジャケ買いのような形で購入。

元々気になっていたんだけど、文庫化されたタイミングだったので。

 

2,3個の事件を解決していき、最後に大ボスと戦う形のミステリー。

主人公は表紙の女性で、10代だっけな、、帰国子女で頭も切れる、さらにお人形のような容姿を持つ美人。

分かるよ、分かるのよ、、主人公は美人な10代の方がいいのは分かるのよ。

でもなんだかなーって思ったり。笑

 

最後に主人公の生い立ちや背景みたいなのを他の人目線で推測する章があって、なんとなく、くどいなあと思った。

 

途中ぼんやりだけど、”犯人この人じゃない?”ってなんとなく分かってしまった、私にしては珍しい作品。

 

批判的な感じになっちゃったけど、美少女が主人公の作品は好きだし、事件や謎もおもしろかった。

映像化されそうだなーと思っていたら、本当にドラマ化されるって聞いて驚いただけ。。

 

ちなみにこの作品を読んで、作者の他作品も読んでみた。

 

medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫) | 相沢沙呼 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon

 

 

謎はあるけど殺人事件とかはなく、小説家の高校生と女子高生がタッグを組んで作品を作っていく物語。

二人で作ることでお互いに傷を癒したり成長したりする青春物語かな。

 

主人公は男子高校生だけど、ヒロインの女子高生は美人で頭の良い子。

作者が得意なパターンなんだね。

 

 

「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」阿佐ヶ谷姉妹 うらやしく素敵な同居生活

人気とは聞いていたけど、順番が来たらでいいかと図書館予約していたこの本。

数十人の予約数があり、忘れた頃に順番がやってきた。

なんの気負いもなしに読み始めてたら、、号泣!

まったく予想してなかったけど、すごくよかった。

読んでよかった本。

文庫化されていたので、即購入した。

 

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし

 

 

みんなはエッセイってよく読むのかな。

正直なところ、私はエッセイは流し読みすることが多い。

タイトルを見て気になるものだけ選んで、半分くらいしか読まないことも。

好きな作家さんや有名人のエッセイにもかかわらずね。

むしろ知らん人のエッセイはあまり読む気にならないというか。

 

作品や表現や考えなど何かが気になって、その人のエッセイを手に取ることが多いんだけど、その人の生活や日常生活がすべて気に入るかというと、そうでもない。

作品は好きだけどエッセイは全然ピンとこないなーとか、このオチは狙いすぎてるなーとか、余計なことを考えてしまう。

作品と本人は切り離して考えているけど、あまりにも印象が違いすぎると今後の作品を楽しむのに支障になりそうで、雰囲気を察してパラパラ読みにしているのかも。

 

ただ、この阿佐ヶ谷姉妹のエッセイは何の先入観もなく読んだせいか、純粋に楽しく読み切った!

読み飛ばすことなく、一文字一文字全文読んだ!(←すごいw)

しかも途中のエピソードで号泣した。。

 

阿佐ヶ谷姉妹は、本当の姉妹じゃないけど阿佐ヶ谷に長く同居している二人組のお笑い芸人(?)。

二人とも阿佐ヶ谷が地元でもないし家族でもないわけよ。

それなのにどうしてこの地域密着型のコンビになれるのだろうか。

10年くらい同じエリアに住んだこともあったけど、行きつけのお店なんてひとつもできなかったわよ。。

むしろ会社近くのお店とかスタッフさんに顔を覚えられると途端に行かなくなるくらい交流を嫌う傾向にある私からすると、”こんな生活、無理!”と思える環境なのに、なぜかこの姉妹がうらやましく見えてしまった。

芸人として売れる前からご近所さんとの付き合いがあるようで、文を読んでも感じたけど、本当に人の良いお姉さんって感じなのよね。

私の場合は地元のウェットな人間関係が嫌で上京したので、実際に東京でご近所付き合いをするかと言われればそれは避けたいところだけど、それでもこの姉妹の生活はとても素敵なものに見えた。

それに加えて、同居生活も考えられないタイプの一人大好き人間なのですが、この姉妹の同居生活は同じくうらやましいと思ってしまった。。

 

向き不向きはあるとしても、シェアハウスとか同居生活とか誰の話を聞いても全然良いと思わなかったのに、このエッセイを読んだら、それもありかも、、と思えたから不思議よね。

 

テレビでしか見たことがない阿佐ヶ谷姉妹だけど、エッセイ読んでもあまり印象は変わらずそのまんまって感じ。

エッセイも狙って全く別のことと紐づけしてオチを作ったりすることなく、淡々と話し口調で綴られていてとても読みやすかった。

エッセイでよくあるテクニックが苦手なのかも。

うまくオチをつけてドヤ顔している作者の顔が見える奴。笑

 

姉妹に見えるほど似ているお二人だけど、性格はまったく違うようで、だからこそ小競り合いしたり支え合ったりしているのも分かって、なんか、一人より二人の方が楽しいのかもなーと思った。

そう思える相手が見つかるのは幸せだ。

 

「嫌いなら呼ぶなよ」綿矢りさ 大好きな作品に出会った

久々にこれはキープしたい!と思った作品に出会ったぞー。

すでに2回、3回と読んでいて、手元に置いておきたい作品です。

基本的に紙の本はしばらくしたら売るなり譲るなり処分するんだけど(置く場所がないので)、再読したいと思う本だけ持っていていいというマイルールがありまして。

 

嫌いなら呼ぶなよ | 綿矢りさ |本 | 通販 | Amazon

 

 

これは純文学なんだろうな、分類すると。

内容で分けるのは難しいけど、4編中3編はすばると文藝っていう文芸誌に掲載された短編で、もうひとつは書き下ろしだって。

 

この毒々しいドット柄は、1章目の「眼帯のミニーマウス」をイメージしてるのかな。

なかなか手に取りにくい装丁ではあったんだけど、気になってつい買ってしまった。

 

特に強く記憶に残っているのは、まずは本のタイトルにもなってる「嫌いなら呼ぶなよ」。

なんのことかと思ったら、不倫している夫がホームパーティに呼び出されて、妻の友人夫婦総勢で断罪されるっていう地獄絵図なお話。

しかも事前に探偵雇って不倫現場をいくつも抑えて、離婚協議に関する契約書まで作って臨んでいるのよ。

怖いのはそれらを主導しているのが妻の友人ってところ。。

こわいーこの話に出てくる人、みんな怖い。

何度も不倫を繰り返すが離婚したくない夫、なぜか友人に全部話して他夫婦まで巻き込んで裁判を開いてもらう妻、他人の家庭の事情に首をつっこむどころか場を仕切る友人夫婦、、みーんなやばい。

 

あとは「神田タ」も好きだなー。

YouTuberにリアコしてしまった女性のお話。

彼のことを思ってどんどん過激なコメントを書き込んでいき、ついには実際に会ったときに、、みたいな。

ここまで暴走したことはないけれど、こうなる危機感を感じたことはあるな。

有名人よりYouTuberって身近だし、コメントを見ているからこそ反応をもらえるのが嬉しいのよね。

それが癖になってあえて苦言を呈して目立とうとしてみたり、少し違う方向に行こうとすると間違っているでしょとクレーム入れてみたり、、

近いだけに自分の影響力が見えるからこの罠にハマる人はけっこういそう。

こわいこわいー。

 

ただこの本は全体を通して、めちゃくちゃ怖いことを描いているのに、どこかポップで笑えるってところ。

まさにこの毒々しい装丁のようなポップさがあるのよね。

純文学って最後は主人公が鬱になったり闇落ちしたり光のない方向を見せてくることが多いけど(←勝手な偏見w)、これはちゃんと主人公が最後の一線を踏みとどまったり、やっちゃうけどなぜか笑える結末だったりで、読んでいてこっちが闇落ちすることがなかった。笑

引きずりこまれるの嫌なのよーくらっちゃうのよー重い話は。

 

綿矢さん、すごいな。

他の作品も読んでみたいと思った。

初期の作品は読んだことあるけど、もう覚えてないから再読だな。

 

 

「#真相をお話しします」結城真一郎 その手があったかーと気持ちよく騙された

相変わらずミステリー多めで読んでる。

こちらは話題になっていたけど、しばらくミステリー以外も読みたいから後でいいかと思っていたのに、店頭に平置きされているのを見てつい手に取ってレジに持って行ってしまった作品。。

こういうこと、あるよね。

手に取って急に気になってしまう本。

 

「#真相をお話しします」

 

 

10万部突破だって、すごいねー。

5編の短編ミステリーのうち、特に印象的だったのが以下の2つ。

・1章目の「惨者面談」

・5章目の「#拡散希望

 

ミステリーだからあらすじはあまり語れないけど、5編ともありがちなシチュエーションなんだけど「その手があったかー!」と気持ちよく騙してくれる。

 

特に「惨者面談」は今では子ども向け受験塾の訪問営業マンが主人公で、アポを取って訪問したら事件が起きる。

なるほどーそういうことね!って感じでおもしろかった。

 

最後の「#拡散希望」はまさに今の時代だからこその題材で、YouTubeが関わっている。

怖いよ怖いよーこういうことあるよ、きっと。

ここまで騙すことはないかもしれないけど、今や子どもからお年寄りまでYouTubeみてるし撮影してるんだからさ。

 

てことでおすすめのミステリーです。

 

「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー やっと読めた名作

ずっと読みたかった名作を読んでいこうキャンペーン。

今回はアガサ・クリスティーの孤島のミステリー小説。

最近ミステリー小説を立て続けに読んでいるので、勢いで手に取れたよ。

 

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 

 

 

クリスティー文庫っていうのがあるのね。

ちなみにアガサ・クリスティーの孫が会社を作っているみたい。

そりゃそうか、世界的な大ヒット作というか不朽の名作というかめちゃくちゃに売れているわけで、この版権だけでビジネスになるよね。

あまり本を読まない頃でもこのタイトルは知っていた。

今思えばこのタイトルをもじったものも多くあったし。

 

内容は、超王道の孤島での密室殺人事件!!!

集まった10人が次々と殺されていき、最後には全員が死亡。

犯人は誰?現場検証した刑事たちも分からない謎の事件。

 

犯人がこの中の誰かなのか想像がつくし、どうやって隠れていたのかも分かったけど、誰が犯人だったのかは分からなかったなー。

ちゃんと作者の思惑通りに騙されるタイプです。

トリックを知った後でも、実際犯行に及ぶのは難しいのでは?と思う部分もあるけれど、それよりもこの物語は1日にひとりずつ死んでいく中で、残された人たちがどういう振舞うのか、何を考えてどう行動するのか、の方がおもしろい。

この極限状態、私が放り込まれたらどうするだろうか。

たぶん最初に死ぬモブキャラだろうなー。

 

”誰もいなくなった”というタイトルの通り、犯人も死ぬわけだが、動機の部分はやっぱり理解は難しいよね。

 

海外文学は翻訳でずいぶん印象が変わるという話を聞くけれど、これはハヤカワ文庫から出ているものだけなのかな。

読みやすかったと思う。

章も細かく区切られていて、読み進めやすかった。

ただ登場人物10人が当たり前だけど英語名で、姓と名とどちらも覚えるのが難しかったのよね。。

なので表紙裏にある登場人物リストを何度も見返したよね。

海外文学あるある。

個人的にはkindleの表紙より文庫本の表紙の方が好き。

 

映画化はずいぶんとされているみたい。

それにこのタイトルをもじった小説もいくつかある。

 

ちなみにオマージュ作品で最近読んだことあるのは、こちら。

そして誰も死ななかった (角川文庫)

 

 

タイトルもそうだし、内容も孤島に集められた人たちが次々と殺害されていくっていう物語。

しかし超絶おかしなことがおこり、誰も死なずに船で本島に戻るのよね。

とはいえもう普通の生活は無理だろうけど…。

 

これは読んだことないけど、確実に影響受けてるよね。

こうして誰もいなくなった (角川文庫)

 

 

孤島に招かれた10人の男女、死刑宣告から始まる連続殺人――有栖川有栖があの名作『そして誰もいなくなった』を再解釈し、大胆かつ驚きに満ちたミステリにしあげた表題作を始め、名作揃いの豪華な短編集!(amazonより)

ですって。

おもしろそう。

次はこれ読んでみようかな。

 

適当なことは言えないけど、「十角館の殺人」もそうじゃないのかな。

孤島に閉じ込められた7人の大学生が一人ずつ殺されていく物語で、ただ犯人は最後死なないけどね。

孤島の密室殺人は大体同じ感じなるのかな。

その設定自体がアガサ・クリスティーが最初だとしたら相当すごいなあ。

今はスマホがあるから同じような環境は作りにくいけど、電波が入らなければいくらでも密室を作れるか。

島に行きたくなくなるね。笑

 

 

アガサ・クリスティーの他の作品で読んでみたいのはこちら。

オリエント急行の殺人

これは数年前にも映画化されていたし、映画で観てもいいな。

 

ABC殺人事件

内容はさっぱり分からないけど、タイトルだけは知っている。

気になるよね、何なのABCって。

 

✓ミス・マーブルシリーズ

ミス・マーブルって中年?高齢?の女性なのよね。

女性が主人公のミステリーってあまり見かけないような気がするな。

どんなキャラクターなのか気になる。

 

名作と言われる作品は、とにかく今の同ジャンルに影響を与えまくっているので、既視感がすごい。

どちらかというと最近の作品が名作に影響を受けて作られたものだろうけど。

 

おもしろかったなー。

これまで読んでこなかったから、楽しみな作品がありすぎる。