「すいか」木皿泉 この人の描く世界観が好き
7月はひさしぶりに小説を読むことに注力したので、ざーっと紹介してみる。
木皿泉さんの本はすごく好き。
世界観とか言ってみたけど、全体からもひとつひとつのセリフからも分かる雰囲気がすごく優しくて染みる。
こういう作品、いいなー。
これ、正式には小説ではなく、脚本スタイルで書かれているもの。
ちょっと特殊な形だけど、小説よりも短い文章で簡潔に書かれているので、十分分かると思う。
でも今、脚本を習っていて思うけど、木皿さんの脚本の書き方は特殊。
普段、”これは書いちゃダメよー”って言われているルールから外れていて、印象としては脚本と小説の間って感じ。
一応脚本のルールや小説のルールはあると思うけど、結局はおもしろければいい、伝えたい人に伝わればいいと思うんだけど、製作側のスタッフ向けに作られた脚本を見て、普通におもしろいと思うんだから、おもしろいんだろうな。
昔、ドラマ化されているらしい。主役は小林聡美さん。
なんか雰囲気出そう。合いそう。
気づかなかったけど、この本はすいか1ってことはすいか2があるってことか。
木皿さんの小説はこの「昨夜のカレー、明日のパン」も好き。
こっちは小説だけど、たしかに脚本っぽさもある気がする。
そして全体の雰囲気はやっぱり好きな感じ。