「十角館の殺人」綾辻行人 小説でしか描けない作品っていい!
今年はあらためて名作と言われる作品を読んでいこうと思っているわけで、さっそくミステリーの代表作を読んでみた
思えば本格的なミステリー作品ってあんまり読んだことなかったかもしれない。
十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫) | 綾辻 行人 |本 | 通販 | Amazon
久々の一気読み!
おもしろかったなあ。
最近はおもしろい作品は慌てて読み飛ばさないように数日かけて読むようにしてるんだけど、やっぱりミステリーは止められない。
みんな殺されるっていうくらいの荒いあらすじは知っていたんだけど、目次が一日目、二日目って続いていって、最後に八日目ってあるからさ。
もう気になって気になって途中で止められなかった。
ミステリーっていうとみんなトリックに注目するんだよね。
種明かしされた時の、”騙されたー!”感が気持ちいいよね。
途中でバレることなく、完全に騙しきってほしい。
この作品は小説でしか実現できないトリックになっているところがめちゃくちゃ好きなところ。
こういうの、いいよね。
小説の作品であることの最大の理由な気がして、しびれる!
映像化されてないよね?!
想像するにどうしたって映像化できない作品だと思う。
映画にしてもアニメにしても、映像化するとなったらどうしてもあきらかに嘘をつかないと表現できない。
すぐに犯人ばれちゃうし。
あ、でもコミカライズされてた気がするな。
冒頭部分をマンガアプリで読んで、気になってたんだ。
あと、一日目から気づいたけど、名前がずるいよね。
全員にニックネームがついていて、これされたら分かんないじゃんって思った。
まんまとそれに引っ掛かるわけだけど、名前のトリックっていいなあ。
完璧に騙してくれる叙述トリックがたまらない
騙されないぞと意気込んで読み始めるのに、完全に騙されるのが気持ちいい。笑
さらに小説だからこそ騙されるトリックっていうのに弱い。
すごいことだよ、ほんと。
十角館は知らずに読んだけど、叙述トリックだと思う。
他の作品でいうと以前読んだ、「葉桜の季節に君を想うということ」もすごかった。
これは十角館よりも映像化は無理だと思う。
真実が分かった時点で、頭の中で想像していた映像がすべてひっくり返る感じ。
気づいたときには笑いが込み上げてくるよね。
この作品のパクリ、多くない??
1991年に第一刷が発行されているのか。
本格ミステリーといったら綾辻行人、みたいなところあるのかな。
ミステリー業界の系譜はよくわからないけど、いわくつきの孤島で全員殺害されるみたいな設定はミステリーの王道よね。
本格ミステリー自体は海外発祥のものだと思うけど、十角館みたいなストーリーってよく2時間ドラマとか漫画とかでも見たことある気がする。。
この作品自体は本格ミステリーの王道と言われると、何がパクリなのか分からないけど。
十角館から始まる「館シリーズ」があるらしい。気になるな。
これからミステリーも読んでいってみようかな。
気になるのは、海外文学のアガサクリスティの「そして誰もいなくなった」とかシャーロックホームズシリーズかな。
まずは代表作を読んでみたい。
ちょっと翻訳された文章が苦手なので、読み切れるか不安だけど。
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