その人がよく使う言葉で、人となりが分かるのか?
決めつけや揚げ足取りにならないように気を付けているものの、たまーにある。
相手の言葉づかいや言葉選びが気になってしまうこと。
ウケ狙いで使っている言葉かと思ったら、日常的に使っている言葉だった…
知り合いに”震える”という言葉をよく使う人がいる。
もう4、5年くらい、ずーっと使い続けている。
”震える”なんて西野カナの歌を引用するとき以外に日常的に使う言葉ではないので、初めて聞いたときから気になっていた。
どんな時に使っているかというと、おもしろい時・悲しい時・ショックな時・大変な時・美味しい時、などあらゆるシーンに対応可能な万能なワードだ。
”おもしろすぎて震える”、”痛すぎて震える”、”美味しすぎて震える”など。
正しくはないけど意味は分かる。
昔流行り始めたとき(今は定番化したのか?)の、”ヤバい”とか”かわいい”みたいな感じかな。
他に使っている人を見たことがなかったし目新しかったので、私はおもしろく感じていた。
その人も実際に冗談っぽくというかネタ的に使っている気がしたので、マイブームで使っていると思っていたのよ。
でもね、数年経っているにも関わらずいまだに使い続けていて、震えたよね。笑
ウケ狙いではない、その人の辞書にしっかり登録されていた言葉だったみたい。
気になるのは言葉じゃなくてその人の考え
言葉尻とか使い方の細かい部分を指摘して取り締まりたいわけじゃないんだけど、さすがに5年経っても多用しているのに気づいて段々と気になってきた。
その人がムードメーカー的なポジションだったりピエロを演じるタイプの人ということもあるけれど、話のオチをつけて笑わせて終わりにするという手法を取る人で、話をしても上辺だけまとめてるな、とか誤魔化されているなと感じる時が多い。
”震える”と言ってちょっと笑いが起こって終了する、みたいな。
思えば”ヤバい”もそうだけど、そういう曖昧な言葉を反射的に使うのって楽なんだよね。
どんどん楽にはなるけれど、本当はどう感じたのか、何を伝えたかったのかを考えることがなくなっていく。
”震える”って一言言っておけばその場はなんとなく収まるから。
楽しいのか悲しいのか嬉しいのかに鈍感になっちゃいそう。
属性で区別するわけではないけれど、これ使ってるの40代男性なので、やっぱり仕事の場で聞いたりするとどうにも違和感があるんだよね。
自分と違う言葉を選ぶ人と話すのって違う文化圏の人と話すみたいでおもしろいんだけど、なんとなーく考えが足りないというか浅い人だってことも分かり易い気がした。
この人はこの言葉遣いがなくても、なんとなく深く考えることがなさそう・上っ面だけっていうイメージが元々あったのだけど。笑
口癖っておもしろいよね。
無意識だからよく分かるというか。
口癖を見るとなんとなくその人の考え方が分かるっていうのは、一理あるかもな。