「豆の上で眠る」湊かなえ
ハードカバーが出たときからなんとなく気になっていた作品。文庫本が出ているのを発見して購入。
姉妹の物語。
こういう、もやもやした気持ちをどこにぶつければいいのか分からなくて不完全燃焼的な感じにさせるのがうまいなー湊かなえ。
決して明るい話ではないけれど癖になる…。一番作品を読んでいる作家さんかも。
姉妹ってどんな関係なんだろうか。
お姉ちゃんがいたらいいなーとは思うけれど、同性って悪い方に大きく振れる可能性が高そうでちょっと怖い。
小さい頃ならあからさまに、見た目のかわいさを比較されそうだ。お姉ちゃんの方がかわいいねーとか、妹の方が美人だねーとか、余計な評価を受けている姉妹は多いし、個人的にも瞬間的にそんなことを思うかもなあ、、もちろん声には出さないが。
相性が良ければいいけれど、相性が悪くて全然話さないとかなると険悪な雰囲気になりそうだな。女性同士の方が問題が悪化して長引きそう。
家族だからって誰もが仲良くできるわけではないしね。実際、姉妹でほとんど交流のない友達もいる。
しかし、子どもの頃はお姉ちゃんお兄ちゃんがほしかったな。どんなに親に頼んでも無理なお願いだったけれども。。
あと作品中に出てきたアンデルセン童話「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」ってはじめて聞いた。そんな物語あったんだ。
物語の概要が書かれていたけれど、たしかになんでそうなるのか分かりにくいので、子ども向け絵本としては人気が出なかったんだろうな。