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「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー やっと読めた名作

ずっと読みたかった名作を読んでいこうキャンペーン。

今回はアガサ・クリスティーの孤島のミステリー小説。

最近ミステリー小説を立て続けに読んでいるので、勢いで手に取れたよ。

 

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 

 

 

クリスティー文庫っていうのがあるのね。

ちなみにアガサ・クリスティーの孫が会社を作っているみたい。

そりゃそうか、世界的な大ヒット作というか不朽の名作というかめちゃくちゃに売れているわけで、この版権だけでビジネスになるよね。

あまり本を読まない頃でもこのタイトルは知っていた。

今思えばこのタイトルをもじったものも多くあったし。

 

内容は、超王道の孤島での密室殺人事件!!!

集まった10人が次々と殺されていき、最後には全員が死亡。

犯人は誰?現場検証した刑事たちも分からない謎の事件。

 

犯人がこの中の誰かなのか想像がつくし、どうやって隠れていたのかも分かったけど、誰が犯人だったのかは分からなかったなー。

ちゃんと作者の思惑通りに騙されるタイプです。

トリックを知った後でも、実際犯行に及ぶのは難しいのでは?と思う部分もあるけれど、それよりもこの物語は1日にひとりずつ死んでいく中で、残された人たちがどういう振舞うのか、何を考えてどう行動するのか、の方がおもしろい。

この極限状態、私が放り込まれたらどうするだろうか。

たぶん最初に死ぬモブキャラだろうなー。

 

”誰もいなくなった”というタイトルの通り、犯人も死ぬわけだが、動機の部分はやっぱり理解は難しいよね。

 

海外文学は翻訳でずいぶん印象が変わるという話を聞くけれど、これはハヤカワ文庫から出ているものだけなのかな。

読みやすかったと思う。

章も細かく区切られていて、読み進めやすかった。

ただ登場人物10人が当たり前だけど英語名で、姓と名とどちらも覚えるのが難しかったのよね。。

なので表紙裏にある登場人物リストを何度も見返したよね。

海外文学あるある。

個人的にはkindleの表紙より文庫本の表紙の方が好き。

 

映画化はずいぶんとされているみたい。

それにこのタイトルをもじった小説もいくつかある。

 

ちなみにオマージュ作品で最近読んだことあるのは、こちら。

そして誰も死ななかった (角川文庫)

 

 

タイトルもそうだし、内容も孤島に集められた人たちが次々と殺害されていくっていう物語。

しかし超絶おかしなことがおこり、誰も死なずに船で本島に戻るのよね。

とはいえもう普通の生活は無理だろうけど…。

 

これは読んだことないけど、確実に影響受けてるよね。

こうして誰もいなくなった (角川文庫)

 

 

孤島に招かれた10人の男女、死刑宣告から始まる連続殺人――有栖川有栖があの名作『そして誰もいなくなった』を再解釈し、大胆かつ驚きに満ちたミステリにしあげた表題作を始め、名作揃いの豪華な短編集!(amazonより)

ですって。

おもしろそう。

次はこれ読んでみようかな。

 

適当なことは言えないけど、「十角館の殺人」もそうじゃないのかな。

孤島に閉じ込められた7人の大学生が一人ずつ殺されていく物語で、ただ犯人は最後死なないけどね。

孤島の密室殺人は大体同じ感じなるのかな。

その設定自体がアガサ・クリスティーが最初だとしたら相当すごいなあ。

今はスマホがあるから同じような環境は作りにくいけど、電波が入らなければいくらでも密室を作れるか。

島に行きたくなくなるね。笑

 

 

アガサ・クリスティーの他の作品で読んでみたいのはこちら。

オリエント急行の殺人

これは数年前にも映画化されていたし、映画で観てもいいな。

 

ABC殺人事件

内容はさっぱり分からないけど、タイトルだけは知っている。

気になるよね、何なのABCって。

 

✓ミス・マーブルシリーズ

ミス・マーブルって中年?高齢?の女性なのよね。

女性が主人公のミステリーってあまり見かけないような気がするな。

どんなキャラクターなのか気になる。

 

名作と言われる作品は、とにかく今の同ジャンルに影響を与えまくっているので、既視感がすごい。

どちらかというと最近の作品が名作に影響を受けて作られたものだろうけど。

 

おもしろかったなー。

これまで読んでこなかったから、楽しみな作品がありすぎる。