「アリス殺し」小林 泰三 こういうの初めてかも
不思議なものでやることが多くて追われていると、がっつり読み込む小説を読めなくなっていた。
やっと余裕ができたので、ひさびさの読書。
ずっとタイトルで気になっていた「アリス殺し」。
以前読んだ、「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」もそうだけど、ベースのお話を知っているとなぜだか急激に手に取りやすくなる。
どんな風に物語がアレンジされてるの!?と気になるのかもしれない。
赤ずきんがポップな推理小説だったのもあるし、アリスも表紙がイラストだからさ、ついポップというかカジュアルな感じをイメージしてしまった。。
東京創元社ってミステリーを扱う有名な老舗出版社なんだよね。
誰だか忘れちゃったけど推理小説好きの人がそんな感じのことを言っていたような。
出版社をまったく意識していなかったからあやふやだけど、多分これまでこの出版社の本は読んだことないと思うなー。
推理小説自体読むことが少なかったから。
内容自体は不思議の国のアリスの要素は入ってはいたものの、まったく違うものだった(当たり前だw)。
そして実は私、不思議の国のアリスをちゃんと読んだことがないから、どこまでが原作をなぞったものかよく分からなかった。。
ディズニーランドのアリスのイメージしかないことに読んでいて気づく。
大変だったのは、登場人物同士の循環する会話。
あれなんていうんだろ、、あげ足取りというかおバカというか、とにかく話が進まない会話が続く。
それが非常に読みにくくて、スキップしながら読んでしまった。
なんでだろう、なんだかすごく頭に入ってこなかった。
小説を久々に読んだせいかな。
あとはそもそも論として、不思議なお話なのでラストまで読んでもイマイチすっきりせず。。
ちょっと消化不良で終わった。
この人重要そうだなーと思う人が早めに殺されたり、騙し合いの展開がたくさんあって、後半にネタばらししていくのはおもしろかったかな。
思った以上に人が殺される作品だった。
読み終わって楽しかったー!って作品ではなかったけど、普段読まないジャンルの本だったから新しいことに挑戦した気分になったわ。
たまにはいいなーこういうの。
いかに偏ったジャンルしか読んでこなかったのかが分かる。
読みたい本はたくさんあるのに何を読みたいのかよく分かっていない自分。
積読本もいくつかあるんだけどなー。
次は何読もう。