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「青が破れる」町屋良平 好きな作家が増えた

最近読み始めた町屋良平さん。

まずはこの「青が破れる」を読み終えた。

 

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すごく良かった。

第53回文藝賞受賞作だから、ジャンルは純文学になるのよね。

純文学は作品によっては読みにくいものも多くて、なかなか好きな作品に出会えないんだけど、この作品は好きだし読みやすいし、内容もグサリというかズシンというか、クルものがあった。

 

なんだろうなー何で読みやすいと思ったのだろうか。

主人公はボクサーを目指してトレーニングしている男性で、その夢が叶うことはなさそうだと気づいている。

そして、元彼女と友だちとその友達の彼女が同時期に一気に亡くなるっていう、、これだけ聞くと共通のものはなさそうなんだけどな。

 

会話が好きだったな。

短文でリアルな会話。リアルっぽい会話か。

説明的な会話がなくて、いい具合にこちらの予想を裏切って言葉が交わされるのがおもしろかった。

 

あとは主人公の感覚とか行動にうまい具合に乗っかれたのかな。

想像できたわけでもないし予定調和にも感じなかったんだけど、主人公の行動にうまくついていけたからかもしれない。

ボクシングの練習やランニングで体を動かすシーンでも、なんとなく想像できたし。

ボクシングはやったことないけどね。

あとは、重すぎるとか独特すぎる比喩ではなく、私にとってはちょうど心地よいくらいの描写に思えたのかもしれない。

 

まだ一回しか読んでないせいか、何が良かったのか言葉にするの難しい。

二回読んだとしても難しいけど。笑

まずは気に入ったか、好きか、心が動いたか、で判断しちゃうよね。

 

ボクシングの時の描写が詳しく書かれていたから、きっと経験者なんだろうなと思ったら、やっぱりそうだったみたい。作者についても軽く調べてみた。

この作品の後に芥川賞も受賞していて、まさにボクサーの話。

体験していることってやっぱり強いのね。

 

 

 

これも気になるけど、その前に読む予定なのはこちら。

 

「坂下あたると、しじょうの宇宙」

 

 

これは主人公は高校生で、詩を書く男の子のお話らしい。

芥川賞作家が文学にかける高校生を描くエンタメ青春小説”だって。

詩と小説で近い創作活動だし、きっとおもしろいと思う(期待)。

 

 

気になる作家さんを見つけたときは、「デビュー作」「代表作(ヒット作)」「最新作」あたりをチェックするかな。

そこからあらすじ見ながら選んでいく感じで。